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「たった一年、されど一年」テレ東アナウンサー原田のパパ育児日記 最終回

更新

2021年4月、27歳で一児の父となり、3ヶ月間の育児休業をとったテレビ東京アナウンサー、原田修佑さん。
この連載では、原田さんが子育てに奮闘する中で感じたことなどを自身の言葉で綴ってもらいます。

約半年間連載を続けてきましたが、子どもと過ごす時間は濃厚であっという間ですね。

日々目を見張るほどの成長を遂げて、感動の毎日を相変わらず送っています。

先日、保育参観がありました。
我が子が通う保育園はコロナ禍の影響で各家庭一人まで。
妻が行くか自分が行くか、話し合い...いや、せめぎ合いの結果、
最後は私が屈して保育参観の一枠の座を妻に譲ってしまいました。

保育参観から帰ってきた時の充実感に溢れた妻の表情、今でも忘れません。
羨ましくて羨ましくて、娘を保育園に送った際「保育参観...私も出席したいなー...なんて」
と伝えると、
先生「え!ぜひぜひ!いつにします〜?」
なんと!妻と同じタイミングでなければ私が出席しても全く問題なかったみたいで。
あのせめぎ合いはなんだったのだろう。

念願の保育参観。まさかの変装!?

そして来たる6月下旬。念願の保育参観です。
娘を先生に預けた後、教室の外に出ると先生からバンダナとエプロンを渡されました。
そうです、単なる保育参観ではなく変装保育参観だったのです。

エプロンにマスク、そして私は眉毛が人一倍太くて濃くて、なんなら原田=眉毛といわんばかりの個性的な眉毛をしていまして、その眉毛を隠そうとまつ毛に触れるぐらいまでバンダナを深く被り、教室の隅で子どもたちの様子を伺うことになりました。

顔がほぼ見えない怪しすぎるおっさんが教室内にいるわけですから、子どもたちも恐怖を感じるかなと心配でしたが、みんな近寄ってくるではありませんか。
しかもその中に自分の娘が!!
他の子以上に興味があったようで私の目の前まで来てじっと目を見つめて手を振ってきました。
バレてはならないという思いで全力で目をすぼめて別人アピールをしたところ何とか父親だと気づかれずに済みました。

バンダナで視界が半分、さらに目をすぼめたことでそのもう半分ぐらいの視野でしたが、
親がいないところで同世代と過ごす娘はとにかく新鮮で可愛くて抱きしめたくて仕方がありません。
携帯電話のオモチャ2機を両耳にあてて「はいはーい」と忙しすぎるOLを演じていたり、
私には理解が及ばない言葉で友だちとお話ししていたり、友だちにオモチャを譲っては泣いている子をヨシヨシしてあげているではありませんか。

家ではなかなか見られない大人びた、社会性溢れる姿がとにかく神々しくて涙が出てきました。(バンダナが目に入って痛かったからかもしれませんが)

生まれた頃はもちろん、育休を取得した3ヶ月の間も私たち親がそばにいなければ何もできなかった娘がたったの1年で言葉が通じるようになり、歩けるようになり、人に優しくできるようになり、一人の人間として立派になったのだと成長を目の当たりにし、同時に子どもは伸び伸び育ってくれていて、その成長を父親として心から楽しめていることを実感しました。

キャンプを楽しめるようになった1歳の娘

コラム1本目で「父親の育児への関わり方次第で、夫婦関係の一生が決まるよ」
なんて上司に言われた言葉を引用して連載をスタートした私ですが、
正直当時は「妻に嫌われないようにしなければ」「そのためにも育児に参画して妻が理想とする夫にならなければ」
と少し義務感を感じていました。
しかし今では妻と二人で励む育児がとても充実していて(頼りがちですが)、
娘の成長一挙手一投足がたまらなくて、それを妻と共有する時間も楽しくて、
気がつけば変なプレッシャーもなく一人の父親として妻と娘と真っ直ぐ向き合えているような気がします。

父親のあり方には色んな意見がありますが、正解は各家庭がそれぞれで持っているものだと思います。

私は娘の誕生から3ヶ月の育休などを経て、
「家族みんなが無理なく伸び伸び過ごせればベスト」なんだろうなと何となく感じています。(あくまで私の意見です)
育児する上で心身への負担は避けて通れないでしょうし、夫婦でぶつかることもあるかと思いますが、
互いのストレスを軽減し合おうという思いやりを大事にしつつ、子どもと全力で向き合い、育児を伸び伸び楽しむことをこれからも大切にしていきます。

最後に一つ。

しがない父親歴たった1年と少しのいちサラリーマンではありますが、世の中のパパ予備軍の皆さんに一言言わせてください。

「夫が妻を労い、子どもと全力で向き合い、育児を楽しむことで、夫婦関係はより良いものになるそうですよ。」

プロフィール

原田修佑(はらだしゅうすけ)
1993年生まれ。愛知県豊橋市出身。2016年、テレビ東京にアナウンサーとして入社。
担当番組は「WBS(ワールドビジネスサテライト)」「シナぷしゅ」「秒でNEWS180」など。
趣味は焚き火とバスケットボール。15歳までに骨折を6回経験したこともあり、モットーは粉骨砕身。
Twitter/@shusuke_harada

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