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「3カ月の育休を経て分かったこと、そして…妻の感想は」テレ東アナウンサー原田のパパ育休日記 第8回

更新

2021年4月、27歳で一児の父となったテレビ東京アナウンサー、原田修佑さん。
この連載では3カ月間の育児休業を経て感じたことなどを自身の言葉で綴ってもらいます。

連載第8回では、育休を終えての感想を語ってもらいました。

あー、足りない。

3カ月間の育休を終えて強く感じました。

育休取得前は、

「3カ月も職場を離れて大丈夫だろうか...」
「そんなに離れたら戻る場所がなくなるのではないか...」
「アナウンス技術が大きく低下してしまうのではないか...」

などなど多くの不安がありましたが、

結果、会社はちゃんと戻る場所を用意してくれましたし、
アナウンス技術も自分で言うのはなんですが低下することはなく(多分...)、

育休取得前に感じていた不安のほとんどは幻想だったことがわかりました。

そして何より、長期だよなーと思っていた3カ月間は、想像以上に短くてあっという間に感じました。
(3カ月の間、業務をカバーして下さった会社の皆様、ありがとうございました)

なぜ短く感じたのか?

数秒考えた結果答えが出ました。

それは、
「育休期間がとにかく最高だったから」です。

仕事をしなくていいからとか、ずっと家にいられるからといった理由ではありません。
(テレビ東京の皆さん、仕事は大好きです)

では何が最高だったのか。
大きく2つあります。

一つ目が、
子どもの成長を妻とリアルタイムで共有できたこと

家事や育児は慣れないことばかりなのでそりゃあ大変でしたが、
毎日朝から晩まで子供と一緒にいられて、一挙手一投足逃すことなく成長を見守れて、
何かができるようになった瞬間を妻とその場で共有して喜びを分かち合えたことは、
幸せでしたし一生の財産になりました。

特に印象深いのは、私の前では「ママ」よりも先に「パパ」と言ってくれたことです。
(妻曰く、私の見ていないところでママって先に言ったとのことですが)

動画には収められませんでしたが、その瞬間はこの目、この耳に焼き付いていて、
私の頭の中のハードディスクにしっかりと保存されています。

子どもが生まれて感受性が敏感になったせいか、再生すると愛しさと嬉しさのあまり涙が出そうになります。

2つ目は、
平日に家族で出かけられる

そりゃそうだろ!という話ですが、
夫婦揃って育休を取ると、子どもを連れて人が少ない空いた時間に色んな所に行けます。

育休取得前も感染者数が落ち着いている時は、休日の公園や商業施設に足を運んでいましたが、
やはり混雑していて、さらにコロナ禍の影響で色んな事が気になってしまうため、
リフレッシュどころか逆に気疲れしてしまうことがほとんどでした。

ただ平日の公園や商業施設に行ってみると休日とは比べ物にならないくらい空いているため、ソーシャルディスタンスなどを気にせず伸び伸び過ごせますし、
とにかく育児のリフレッシュに効果絶大!!


育児のための休業と書いて育休ですが、育児育児育児!と自分たちを追い込みすぎず、
適度に遊びに行ったり、夫婦で育休を取っているからこそ敢えて一人の時間を作ったりすることでストレスを溜め込まずに心に余裕をもって育児に励むことができました。

そんな充実した3カ月の育児休業でしたが、
育休を経て沢山の気づきもありました。

妻には敵わない

育休の3カ月間はもちろん、育休取得前後も全力で家事・育児と向き合ってきました。
しかし妻に比べると私の全力なんてまだまだアマちゃんで、子どもへの理解度も妻には到底敵わないということを3カ月間で痛感しました。(私の場合)


例えば離乳食。
私の家では一週間分の離乳食をフリージング保存しているのですが、
お恥ずかしい話、その献立を組むのは基本的に妻で、離乳食づくりにおいて私は受動的で、妻の指示に従って作ることしかできません。(最近はできるようになりました)

それは妻が子どもの為に徹底的に離乳食に関して何冊もの本を読んで勉強していたり、
妻が子どもの好き嫌いや必要な栄養をしっかり把握していたりするから。

妻は常に子どものことを考えて、子どもと向き合っているからこそ、
まだ話せはしないものの表情や仕草から子どもの特性を捉えて、一番に理解しようと励んでいることが育休の3カ月間を通してよーくわかりました。
(私は子どもの好物はバナナだということくらいしか把握していませんでした)

そして何より、
妻は子どもがどうしたら幸せかを常に考えているのに対して、
私は妻がどうしたらストレスを溜め込まずに楽しく過ごせるかを考えているという
決定的な違いに気が付きました。

妻 → 子ども
私 → (妻) → 子ども

こんな感じですね。(どんだけ妻のことが好きなんだよ)

もちろん我が子のことは世界で一番愛していますし、子どもが生き甲斐ではありますが、
育休を経て私と妻の意識の大きな違いを自覚しました。

妻は、育児・家事には役割ごとに得意不得意があるから、お互いができることをして支え合っていけばいいよというスタンスの聖人なため、
特にこの意識の違いで揉めることなどはありませんでしたし、この意識の違いは夫婦で育児に励む上で何の問題もありませんでしたが、
妻は誰よりも子どものことを考えていて、ライバル視するものではありませんが、
到底敵わないなあと強く感じました。

育休を終えて

1本目のコラムでも書きましたが、育休取得前に掲げていた目標、

「妻を全力で理解し労い支え合い、育児を通して今まで以上に妻に好かれる」

ですが妻に3カ月間の感想を聞いたところ、

「育休を取ってくれてありがとう。貴重で幸せな3カ月間だった」

と言ってくれたので、成功裏に終わったように思います。

一応子どもにも育休はどうだったか聞いてみると、

「たったったたあぁ」

と上目遣いで某アニメのひまわりのような可愛い声を出して、
育休取得前には見られなかった愛嬌を私に見せてくれました。

あぁ、愛しい。。。

正直育児に成功なんてないでしょうし、育休を取ったら偉いわけではないですし、
育休を取ったけど上手く育児に関われず結果マイナスに働いた人もいれば、
育休を取らなくても上手く仕事と育児の両立ができている人もいると思います。

兎にも角にも育児においては色々な価値観がありますが、

私にとって3カ月間の育休は、一生の財産になりました。


「父親の育児への関わり方次第で、夫婦関係の一生が決まるそうですよ。」

とこちらも1本目のコラムで偉そうにお話しさせて頂きましたが、

育休を終えたからといって満足せず、育休を経て分かった妻の偉大さや育児の大変さ、
さらには妻子の愛おしさを胸に、これからも全身全霊で育児に関わっていこうと思います。

プロフィール

原田修佑(はらだしゅうすけ)
1993年生まれ。愛知県豊橋市出身。2016年、テレビ東京にアナウンサーとして入社。
担当番組は「WBS(ワールドビジネスサテライト)」「シナぷしゅ」スポーツ実況など。
趣味は焚き火とバスケットボール。15歳までに骨折を6回経験したこともあり、モットーは粉骨砕身。Twitter/@shusuke_harada

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