ブラジルのスポーツといえば、何といってもサッカーが有名です。
ワールドカップ5回優勝のサッカーは、ブラジル国民のアイデンティティとなっているスポーツ。
しかしブラジルのスポーツはサッカーだけではありません。
今回は、ブラジルのスポーツ事情をご紹介。
人気があるスポーツ、有名なスポーツ、ブラジル発祥のスポーツなどを解説します。
【ブラジル】スポーツ事情 人気のスポーツ
まずはブラジルで一般に人気のスポーツから。
ブラジルの人たちはサッカー以外にどのようなスポーツを楽しんでいるのでしょうか。
バレーボール ビーチバレー
ブラジル人が楽しむスポーツとして、実はサッカーに並ぶ人気を誇るのがバレーボールです。
特に砂浜が多い海岸地域ではビーチバレーが大人気となっています。
ビーチバレーといえばかなり過酷なスポーツ。素人ではほとんど試合にならないという印象がありますが、ブラジルは違います。海岸の砂浜はビーチバレーを楽しむ人でいっぱい。しかもかなりの年配者でも楽しんでいます。
バレーボールはブラジルで幼い子どもが最も練習するスポーツ。
そのおかげで一般人でもバレーボールのレベルが非常に高くなっています。
オリンピックのバレーボールでは男子が3回、女子が2回、金メダルを獲得。ビーチバレーでも男子ペアが2回、女子ペアが1回、金メダルを獲得しています。
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卓球
アジアのイメージが強い卓球ですが、実は卓球はサッカー、バレーボールに続いてブラジルで3番目に盛んなスポーツ。愛好者は1200万人とも2400万人とも言われています。
国際大会でブラジルが強い印象はあまりないかもしれませんが、2023年6月時点では、ブラジルのカルデラノ選手が世界ランキング6位。
今後はさらに多くの強豪選手が現れるかもしれません。
柔道
ブラジルは柔道愛好家が世界一多い国。
柔道人口は、日本の12万人に対して、なんと200万人になります。
ブラジルの柔道は明治時代の後半に日本人移民が広めたのが始まり。
多くの学校で教育の一環として取り入れられ、地方政府も補助金を出して柔道教育に力を入れています。
国際的にもブラジルは柔道の強豪国の一つ。多くのブラジル選手がオリンピックのメダルを獲得しています。
【ブラジル】スポーツ事情 有名なスポーツ
ブラジルはサッカー、バレーボールだけでなく、他にも多くの有名な選手を輩出しています。
続いては有名選手が多いスポーツをご紹介しましょう。
モータースポーツ
ブラジルには日本やドイツ、イタリアのようにレースに出場するメーカーはありません。にもかかわらずモータースポーツが大人気。カートレースが盛んで、そこから世界的に有名なF1ドライバーが数多く誕生しています。
しかもアイルトン・セナ、ネルソン・ピケ、ルーベンス・バリチェロ、エマーソン・フィッティパルディ、フェリペ・マッサなど、伝説的なドライバーがズラリ。
ブラジルは実はF1強豪国でもあるのです。
バスケットボール
バスケットボールもブラジルでは人気のスポーツで、多くのNBA選手がブラジルから誕生しています。
有名なのは「聖なる手」と呼ばれたオスカー・シュミット選手や、NBAでシックスマン賞を獲得したリアンドロ・バルボサ選手。
また代表チームは男女ともに南北アメリカ大陸の強豪として国際大会でも活躍しています。
テニス
ブラジルではテニスは富裕層のスポーツ。あまり愛好者が多い競技ではありません。
しかしブラジルからはテニスの世界的なスター選手も生まれています。
1960年代に活躍し、ウィンブルドンで3度、全米オープンテニスで4度優勝したマリア・ブエノ選手、全仏オープンで3度優勝し、2000年には世界ランキング1位になったグスタボ・クエルテン選手が有名です。
【ブラジル】スポーツ事情 ブラジル発祥のスポーツ
ブラジル発祥のスポーツといえば、その名に国名がついたブラジリアン柔術が有名。ただしこれは日本の柔道をアレンジした武道です。
では他にもブラジル発祥のスポーツはあるのでしょうか。
カポエイラ
カポエイラは、ブラジル発祥の伝統スポーツ。
音楽にのりながら戦う格闘技ですが、その背景にはブラジルの奴隷たちが民族舞踊に見せかけて格闘技の練習をしたという歴史があります。
その結果誕生したのが、ダンスでありながら格闘技という不思議なスポーツ。
勝ち負けを決めるのではなく、攻撃や防御もせずに、ほとんどの技をかわしながら動き続けるスポーツです。
ブラジルではカポエイラを行うことを「ジョーゴ」と表現します。これは英語の「ゲーム」と同じ。格闘技のように相手を倒すのではなく、楽しむためのスポーツであることを表しています。
フレスコボール
フレスコボールは1945年にリオデジャネイロのコパカバーナビーチで生まれたスポーツ。木のラケットでゴムのボールを打ち合うことから、別名「南米の羽子板」と呼ばれています。
テニスのように打ち合いますが、打ち合う相手は敵ではなくパートナー。相手に勝つのではなく、ラリーを長く続けることが目的です。
そしてラリーの回数やその間のテクニックを採点。
つまり球技なのにフィギュアスケートのような採点競技なのです。
相手が打ちやすい場所に打ち返すことが重要。そのためフレスコボールは「思いやりのスポーツ」とも呼ばれています。
まとめ
さまざまなスポーツが親しまれているブラジル。
街やビーチのあちこちで、サッカーやバレーボール、卓球などを楽しむ人々を見ることができます。
しかもそのレベルがとても高いのがこの国の特徴。
日本人がブラジルを訪れると、街中がアスリートだらけに感じるようです。
幼い頃から生活にスポーツが根付いているブラジル。スポーツ好きならちょっと羨ましい環境かもしれません。
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