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【スライダー】投げ方と握り方を徹底調査!簡単な練習法も解説!

野球で多くのピッチャーが使う変化球の一つがスライダーです。

バッターの手前で横にスライドする、割れるように縦に落ちるなどの変化をするスライダーは、実は比較的投げやすい変化球と言われています。

では具体的にどのような握りでどのように投げるのでしょうか。

今回は、スライダーの握り方や投げ方を徹底調査しました。

【スライダー】移動幅と回転数

スライダーにはいくつもの種類があり、一般的な横に滑るスライダーには横向きの回転が、縦に落ちるスライダーには縦の回転がかかっています。

その移動幅、回転数にはどういった特徴があるのでしょうか。

メジャーの最高レベルの投手の場合、スライダーの横移動幅はなんと50cm以上

ホームベースの幅は43.2cmですから、内角のボール球の位置から外角のボール球の位置まで余裕で移動してしまう幅です。

そして縦スライダーでの高さの変化量は18cm以上となります。

このスライド移動を生んでいるのが、ボールの回転。

メジャー最高レベルでは毎分3000回転近い回転をかけていることが分かっています。

【スライダー】握り方と投げ方

【スライダー】投げ方と握り方を徹底調査!簡単な練習法も解説!①

驚異的な回転をかけるのは、腕の振りや手首のひねりだけでは不可能。

変化球は特殊な握り方でボールの縫い目に指をかけ、投げる瞬間にこすることで回転を生み出します

スライダー回転を生む握り方と投げ方にはたくさんの種類があり、ピッチャー1人1人が独自の握り方を開発していることも。

その中から真似しやすいオーソドックスなものをご紹介します。

一般的なスライダー

最も一般的な握り方は、ストレートの握りから人差し指と中指を揃えて外側に移動させるもの。

人差し指は縫い目にはかけませんが、中指全体を縫い目にかけることがポイントです。

腕全体の振り方はストレートと同じ。

ただし手首をやや外側に向け、前に向かってチョップで押し出すように振り、縫い目にかかっている中指に力を入れてリリースします。

その結果、ボールが外側から押し出されるようになり、横向きの回転がかかりながらリリースされるのです。

ポイントは手首を外側に向け過ぎないこと。

あまり向けると中指でボールを押し出せなくなり、ボールが抜けた状態に。

カーブのような軌道になってしまいます。

意識するのは、リリースタイミングに中指でボールを切るように回転をかけることです。

縦スライダー

縦スライダーは縦の回転ですが、具体的には進行方向が軸になるアメフトのボールやジャイロのような回転です。

握り方は一般的な横スライダーと同じで、ボールを少し下に回転させます

親指に当たる縫い目の位置を縫い目1つ分ずらすイメージです。

そして手首をやや外側に向けるのは同じですが、チョップの仕方が違う点。

前に押し出すようにではなく、縦に引っ掻くイメージになります。

リリースポイントを少し遅らせて体の前で切るようにすれば、自然に縦の動きになるはずです。

高速スライダー

高速スライダーの定義は曖昧ですが、プロであれば一般的に時速135km以上が高速スライダーと呼ばれます。

握り方はスライダーとストレートの中間

ストレートからの指のずらし幅を小さくしつつ、一般的なスライダーの投げ方をすることで、ストレートに近い速度を持ったスライダーになります。

カットボール

カットボールも実はスライダー系の一種。

高速スライダーと同じ握りですが、ストレートと全く同じ投げ方をします。

指をずらした分だけスライダー回転となり、球速を保ったままわずかに曲がるボールになるのです。

そのまま手首を外に向けていけば、速度が落ちる代わりに変化量が増え、高速スライダーに近くなります。

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【スライダー】練習法

【スライダー】投げ方と握り方を徹底調査!簡単な練習法も解説!②

キレのあるスライダーを投げる第一のコツは、中指でボールを引っ掛けて回転をかける感覚を覚えること。

そのためにはボールを真上に投げる練習が効果的です。

やり方は、手のひらにボールを乗せ、指先までボールを転がしながら、中指を縫い目に引っ掛けます。

そのまま中指でボールに回転をかけながら真上にボールをトス。

ベッドや床に寝て行うのもお勧めです。

この練習で注意するのは、ボールの回転を意識し、横回転がかかっているか観察しながら行うこと。

そして指のリリースだけで投げ上げることです。

回転はかかっているけどボールは真っ直ぐ上がり、毎回同じところに落ちてくることが重要。

家でもできる練習ですから、就寝前に行うなど習慣づけると良いかもしれません。

【スライダー】軌道が膨らむとき

【スライダー】投げ方と握り方を徹底調査!簡単な練習法も解説!③

スライダーはバッターの近くで鋭く曲がるのが持ち味。

しかし曲げることを意識しすぎるとカーブのように投げた直後から曲がり始め、軌道が膨らんでしまいます。

これはいわゆる「キレのないスライダー」。

バッターにも見破られやすくなります。

このようになったときは、回転を意識しすぎて手首をひねっている可能性があります。

手首をひねる投げ方はよほど鍛えていないとケガにもつながり危険。

スナップは使ってもひねりは使わないよう意識してください。

そして握り方はそのままで、ストレートに近い投げ方に戻してみるのがお勧め。

中指がしっかり縫い目にかかっていれば、それだけでキレの良いスライダーになることもあります。

まとめ

スライダーはカーブと同じ時期に誕生した歴史ある変化球。

カーブほどではありませんが、習得は比較的簡単です。

その割にバッターの手前で変化することから打たれにくいのも特徴。

練習を重ねてキレキレのスライダーを身につければ、三振の山を築くのも夢ではないかもしれません。

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