昨年のドバイシーマクラシック(9着)以来、長く休養しているステラヴェローチェ(牡5、栗東・須貝尚介厩舎)が、富士ステークス(3歳上・GII・芝1600m)で復帰する。  ステラヴェローチェは父バゴ、母オーマイベイビー、母の父ディープイン…

 昨年のドバイシーマクラシック(9着)以来、長く休養しているステラヴェローチェ(牡5、栗東・須貝尚介厩舎)が、富士ステークス(3歳上・GII・芝1600m)で復帰する。

 ステラヴェローチェは父バゴ、母オーマイベイビー、母の父ディープインパクトの血統。07年の朝日杯FSを制したゴスホークケンの甥となる。ここまで11戦3勝。2歳夏のデビューから新馬、サウジアラビアロイヤルCと連勝。朝日杯FSが2着、皐月賞と日本ダービーが3着とGIで惜敗が続いたが、3歳秋の神戸新聞杯と2つ目の重賞タイトルを獲得した。しかし、その後もGIでは菊花賞、有馬記念と連続4着で勝利ならず。昨年のドバイシーマクラシックで9着に敗れた後は長期休養に入っていた。今回はそれ以来、1年7カ月ぶりの出走となる。

 中573日での勝利となれば、07年京都ハイジャンプのテイエムドラゴンに並び、重賞の最長ブランクV記録タイ。平地重賞に限れば、昨年の鳴尾記念のヴェルトライゼンデの中495日を更新し、最長ブランクV記録を更新することとなる。なお、平地GIでは93年有馬記念のトウカイテイオーの中363日が最長ブランクV記録となっている。

 復帰を待ち望んでいたファンを、勝って更に喜ばせることができるか。世代屈指の実力馬の底力に期待したい。