繊細な感覚でこだわる 松山英樹のクラブ変遷をマーク金井が解説
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ひとつのクラブを長く使い続けるとイメージが残ってしまう
「スリクソン ZR-30」を長く愛用し続けた 【ゴルフダイジェスト・オンライン】
しかし、2014年の「ザ・メモリアルトーナメント」で優勝した際、シャフトが折れました。「ZR-30」は2008年発売のクラブのため、さすがに在庫も少なくなっており、松山選手が使っていたものとまったく同じクラブが見つからず、試行錯誤が続いた時期もありました。あまりに慣れた道具を使い続けると、何に変えても、前のイメージが強く残ってしまうものです。
完全合致がなければ試行錯誤は続く?
「M5 ツアー」は重心特性的にも松山に合っていそうだ 【ゴルフダイジェスト・オンライン】
ただ、今年の「全英オープン」でシェーン・ローリー選手(アイルランド)が「スリクソン Z585 ドライバー」で優勝していますが、このクラブを松山選手が選ぶことはないでしょう。同じメーカーだと「似ている」ではダメで、「合致する」でないと許容できないものです。他メーカーであれば、少しの違和感が「メーカーが違うからしょうがない」と割り切れるのですが、同じメーカーだとその小さな違和感が大きく感じられてしまいます。
それぐらい繊細な感覚の違いを感じ取れるのでしょう。もしかしたらメンタル的な部分が大きいのかもしれませんが、そこが完全に合致しないと、本人も納得のドライバーはなかなか見つけられないのかもしれません。
FWを作るのがうまいテーラーメイド
真っ白なクラウンが特徴的だった「ロケットボールズ ステージ2 FW」 【ゴルフダイジェスト・オンライン】
「飛ぶFW」を作るのは簡単で、重心を浅く作ればいいわけです。ただし、アマチュアが使うとなると、球が上がらないので難しいクラブになってしまいます。プロにとっては、球が上がるクラブである必要はなく、自身のスイングで上げられるので、飛距離を重視して使っているのでしょう。
慣れたら手放せなくなるスリクソンのアイアン
アイアンはスリクソンに慣れると、それを手放せないかも 【ゴルフダイジェスト・オンライン】
スリクソンのアイアンは山型ソールが特徴的なのですが、山型ということでソール幅が実際は半分になり、抜けが良い形状です。ただその割にバウンスがしっかりついているので、バウンスの効き方、ソール幅との相性など、一度スリクソンのクラブに慣れると、ほかが打ちづらいかもしれません。
ヘッドに悩んでもシャフトは統一
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