「勝って歌ってやる!」泰葉がハッスル・マニアでプロレス挑戦

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12.30ハッスル・マニアでプロレスに挑戦することが決まった泰葉 【スポーツナビ】

 12月30日に開催される「ハッスル・マニア2008」(有明コロシアム)に出演が決まった歌手でタレントの泰葉が9日、都内ホテルで記者会見に臨んだ。泰葉は1961年生まれの47歳。落語家の初代林家三平の次女として生まれ、シンガーソングライターとして活躍。88年に春風亭小朝氏と結婚したが、07年11月に離婚。今年に入り小朝氏とのトラブルが発覚し、ブログで「金髪豚野郎」と罵ったり、「死ね! 切腹をしろ!」と送った脅迫メールでバッシングを受けていた。
 ハッスルの山口社長は「今年のマニアのテーマである“どんな逆境でも人はハッスルできる”というコンセプトを、現時点で体現できる人物は泰葉さんしかいない」と出演をオファー。「本当はリングに上がって試合をしてもらいたいとお願いしていましたが、さすがに試合は無理ということなので、本業の歌手として歌で参加してもらう」ということで、ついにOKをもらったという。

高田総統が会見に乱入 歌手・泰葉をバッサリ

会見に乱入した高田総統をいきなり舌戦を繰り広げた 【スポーツナビ】

 昨年の離婚会見以来となる金屏風の前でマイクを持った泰葉は「オファーをいただいたとき、私のような人間がリングという聖地に上がって歌わせていただいていいものか非常に悩みました」と複雑な表情を浮かべたが「大変なことをしてしまった1年でしたが、私は今年の最後にここで歌わせていただいて“決着”をつけようと覚悟を決めました。一生懸命歌わせていただきます」と笑顔を見せた。

 しかし、会見が質疑応答に移ろうとしたそのとき「質問!」と、どこかで聞き覚えのある声が……。「誰の許可をとってこんな会見を開いているんだよ」と、「威風堂々」をバックに高田総統が姿を現した。
 もともと、この日は「ハッスル・マニア」のメーンカードを発表するはずだったが、急きょ泰葉の会見が入ったためキャンセルに。怒りに震える高田総統は「そこのプッツンおばちゃんをマニアに出していいなんて誰が言ったんだよ。大したヒット曲もない、箸にも棒にも掛からない三流の歌を、なんでマニアで聴かないといけないんだ」と、ハッスル最高権力者の権限で泰葉の出演を却下してしまう。

泰葉のダジャレ口撃に高田総統「どーもすいません」

離婚会見以来となる金屏風の前でプロレス挑戦への決意を語る泰葉 【スポーツナビ】

「おばちゃん、きょうは角砂糖をなめなくていいのか?」と、伝説の「終結宣言」会見を持ち出し挑発を続ける高田総統に、じっと我慢していた泰葉も「総統、相当やるな」と、父譲りのダジャレで反撃。「私は悪い女かもしれないが、初対面でそんなこと言わなくてもいいんじゃない。ひどいじゃないか謝れ!」と謝罪を要求するが、高田総統も負けじと「どーもすいません」と林家三平のギャグで応戦する。

 さすが小朝氏と“激闘”を繰り広げた女。一歩も引き下がらない泰葉に高田総統は「本当にマニアで歌いたいなら、きちんとみそぎを済ませろよ。リングの上で試合をして勝ったあかつきには歌わせてやるよ」と勝利を条件に歌うことを許可する。「試合ですか……私は体力もないし、こんな女が試合ができるのだろうか?」。困惑する泰葉だが「試合で勝てば歌わせてくれるんだな」と覚悟を決めると「試合をしてやる。私には女の意地がある。試合に勝って歌ってやる。やってやるー!」と絶叫。「その言葉に二言はないな」と言い残し会場を後にした高田総統に「武士ではないが二言はない。私は一度言ったことはやり通します」と、ハッスルのリングで戦うことを誓った。

 注目の対戦相手は、高田総統が「私が吟味して決めてやる」と後日発表されることになった。ハッスルの山口社長によれば「高田総統は彼女の嫌がるモンスターを用意するはず」とのことで、因縁の“金髪豚野郎”にちなんだモンスターの投入もあり得るという。まだハッスルをライブで見たことがない泰葉は12月24日の後楽園ホール大会に来場することを明言した。

記者との質疑応答

【スポーツナビ】

――これまで格闘技の経験は?

 やったことはありませんが、人と戦うことは好きです。言葉はもうやめました。今度はリングで戦います。

――人を殴ったことはありますか?

 あります! いつ? それは言えません。相手? 言えません(笑)。ボコボコにしたことがあります。

――コスチュームはどうなりますか?

 私はファッションにはこだわっているので、これから考えます。インリン様にも負けません。

――相手はどんな人がいいですか?

 強ければ強いほどやりがいがあります。私は弱いものイジメはいやだ。

――今回のテーマが“どんな逆境でも人はハッスルできる”ということですが。

 私にピッタリのタイトルをつけていただきました。これも逆境の一つでしょう。乗り越えさせてもらいます。勝って歌わせてもらいます。
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