9戦無敗 女子格界の“スーパーサイヤ人”渡辺華奈” いざ、世界へ!!

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9戦無敗 女子格界の“スーパーサイヤ人”渡辺華奈” いざ、世界へ!!

スポーティ

ちょうど2年前の2017年12月にDEEP JEWELSで総合格闘技デビュー。以後、9戦8勝1分け無敗。日本女子57キロ級のエースへと上り詰めた渡辺華奈選手。

7歳から柔道を始め、オリンピックを目指し、全日本強化指定選手にも選ばれていた彼女。総合格闘家へ転身してからの2年間を振り返ってもらうと共に、29日の試合に向けての意気込み、そして、バキバキボディの作り方を伺いました。

ただ強くなりたい、それだけ。

ーー総合格闘技を始めて2年、9戦8勝1分け「無敗」、立派な戦績ですね。

実は、“無敗”ということにそこまでこだわりは無いんです。大事なのは試合内容、自分が強くなっているかどうかの一点のみで。勝っても、自分が強くなる内容で無ければ意味が無いですし。逆に負けても、自分が強くなれるんだったら、その試合は意味のあることだと思っています。

ーープロ格闘家としてのモチベーションはどこにあるんですか?

実は、格闘技で人生を変えたいとか、あまりそういう事は考えてなくて、ただ強くなりたいなって。強くなったその先にベルトや王者という称号や、環境が豊かになるってことが付いてくればいいと思っています。もちろん、誰かと競い合っているわけなので、承認欲求とか自己顕示欲はありますけど。ただ強くなりたいなぁっていうのが一番ですね。

ーーただ強くなりたいって孫悟空ですね(笑)。

「DRAGON BALL」大好きなんで!私の人生のバイブルなんです。孫悟空。サイヤ人になりたい(笑)重いリストバンドを付けておいて、試合前に外そうかな(笑)

「DRAGON BALL」の孫悟空のごとく、戦う理由は単純明快、「ただ強くなりたい」という渡辺選手。「RIZIN.15」で眼窩底骨折した際も、「サイヤ人も死にかけてから回復すると猛烈にパワーアップする!!早く治したい!!強くなりたい」と語っていたほど。強さを求めるワケ、そこには、柔道時代の経験ありました。

ネガティブだった柔道時代

ーーこれまで成長を感じられないこともありましたか?

柔道時代には、頭打ち感があって。選手生活の最後の方ですね。怪我もありましたけど、実力的にも年齢的にも伸び悩んで…。一番怖いのは成長しないことです。もしかしたらやり方を変えればもっといい成績を残せたのかもしれないけど。やれることをやっているのになぁっていうのがありました。

ーー柔道時代はどんな気持ちで試合に臨んでいたんですか?

常に負けたらどうしようって思っていました。ネガティブでしたね。負けたら柔道部クビになるとか、結果を残せなかったら全日本強化選手から落ちちゃうとか。純粋に試合に勝ちたいって臨む裏で、負けたらどうしようって怖かったです。結局それで自分も結果残せなくてやめることになったので。最後の年とかは心が休まるときがないみたいな感じでしたね。

ーーいまは、充実した毎日を送っているのではないでしょうか。

そうですね。でも、勝負事とか競技って絶対に壁には当たると思うんです。今までもドローの時とかあったし、この先すごい挫折を味わうこともあると思います。
でも、そこで辞めるつもりもないし。その覚悟できています。競技をやっているんだから絶望することはあるんだろうなぁって。そう考えられるようになった意味でも、柔道時代の経験は役立っていますね。いま、一番精神的に安定していると思います。

ーー非常にリラックスして試合に臨んでいますよね?

今は全然緊張しません。柔道時代はめちゃくちゃ緊張していました。ガッチガチで。それに比べたら肩の力抜けていますね。メンタルのコントロールは、柔道時代の経験が本当に役に立っています。

大きな瞳、愛らしい笑顔、小顔、美女格闘家という看板にふさわしいビジュアル。落ち着いた口調で話す渡辺選手は、一見、格闘家とは思えません。

しかし、脱ぐと現れる、その鍛え上げられたボディは、まさに強さの象徴。女子カクNO1と称されるそのボディについても聞いてみました。

ドーピング?褒め言葉です(笑)

ーー渡辺選手といえば、バキバキの彫刻ボディ。壮絶なトレーニングを見ているのであえての質問ですが、ドーピングを疑われることもありますよね?

そういった声は普通に聞きますよ。まぁ、私にとっては褒め言葉だと思っています(笑)。
いま、トレーニングは週6日。休めと言われたので、週1日は無理やり休んでいます。
筋トレは、週4日、新宿にあるマンツーマントレーニングジム「スカイライブR」の土居進トレーナーの“土居トレ”を2日と、自主的にやるのが2日。毎回1時間半~2時間くらいですかね。

ーー渡辺選手まではムリとしても、腹筋を割りたい女性にアドバイスをお願いします。

当たり前ですが、食事と運動が基本ですね。体脂肪を落としたら誰でも腹筋は割れるので、食事コントロールをしっかりすることと、決めたことをきちんとやることですね。お腹空いたからラーメン食べちゃおう、じゃなくて、今日は、これを食べると決めたら、それを実行することですね。トレーニングも気持ちに左右されずにやることですね。

ーー渡辺選手は、大好きなラーメンを2年以上食べていないそうですね。

最後に食べたのが2017年の6月です。富山県に柔道部の団体戦で行ってそこで食べたのが最後、以来食べてません。でも、親しい友達が群馬県の籠原にお店を出すのでそれは食べようと思っています(笑)

ーーオススメの運動はありますか?

「スカイライブR」の “土居トレ”ですね(笑)。あと、私が所属する高田馬場「FIGHTER’S FLOW」では私のレッスンもあるので、是非来てください!

ーー美女ファイターと言われることについては?

こんなんでもいいですかね…。ありがとうございます!って感じです(笑)

チャンピオンベルト、全米進出、更にその彼方へ。

ーー今後は、ベルトや世界進出が視野に入っていますよね?

そうですね。今後RIZINのベルト(女子フライ級のベルトは現在無い)ができれば当然獲りたいし、BELLATORのベルトも狙いたいですし。さらにその先、より強さを象徴するところがあるんであれば、当然目指したいです!

ーー12月29日、BELLATOR対抗戦は、その先へ扉を開く為の重要な試合になってきます。

対戦相手のイララ・ジョアニは、オールラウンダーの強い選手だと思います。ガンガン前に出て、しっかり一本勝ちして、次鋒戦で勢いを付けたいですね。引くような試合は絶対にしません!

ーーRIZINの四角いリングではなく、BELLATORの円形のケージで戦うことになりますが、その点はいかがでしょうか。

そこは抵抗が無いです。柔道技は、むしろケージの方が向いていると思います。リングは、倒す時にロープに身体がかかったりしちゃいますけど、ケージはそれがないので大丈夫です。

ーー今回もラッキーからの赤を身にまとうのでしょうか。

そうですね。赤は柔道時代からずっと身につけているんです。情熱の赤、エネルギーが沸いてくる感じなので。

ーー最後に、渡辺選手が考える「強い人」とは?

ブレない人ですね。自分の信念を貫く人だと思います。

柔道時代の挫折を乗り越え、総合格闘家として蘇った渡辺華奈選手。ただ強さを求めて歩んだ丸2年。12月29日、世界への試金石となる試合に臨みます。

ラッキーカラー赤をまとったスーパーサイヤ人ゴッド、渡辺華奈選手が特大のかめはめ波で世界への扉をぶち開けます!乞うご期待ください!


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