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2020年に於ける年齢層別運転免許保有者数の試算

2017/02/10

警察庁運転免許統計:平成27年末の運転免許保有者数の表より、5年区分年齢層の年次追跡推移(2010年と2015年)から、2020年時点における日本の運転免許保有数を試算してみた。

結果は下のグラフのように、2010年と2015年のグラフで。第一次・二次ベイビーブーマー世代を含む5年区分年齢層の加齢移動がはっきり見える。2020年には第一次ブーマーの年齢層が70-74歳区分になり人口増加にともない運転免許保有者が増加が見られるがピークは崩れ始めている。

黒い点線グラフの免許保持率の推移を右スケールで見ると、2015年に対する保有率は65歳以上で死亡・健康障害などの理由で減少していることが分かる。

この年齢層別免許保有率に、先のブログ記事に書いた年齢層別事故率を掛けて2020年の事故数を試算してみたのが下のグラフである。

70-74歳層までは事故件数はほとんど変わらず、75歳以上では急激に減っている。

これを事故件数の増減率で見ると70歳以上で増加しているように見えるが、これは45歳~60歳までと同様ベイビーブーマーの世代の人口移動によるもので事故率そのものが上がったわけではない。

社会全体の自動車事故件数は、70歳以下の事故件数の23%程度でしかない。これは高齢者人口率と変わりない。

年齢層別事故件数の年次増加率だけで高齢者を除外しようとする警察庁やメディアの認識が間違いであることがわかる。

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