世界経済、成長への認識共有=共同声明、ウクライナ・中東で溝―G20財務相会議が開幕
【サンパウロ時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が28日午前(日本時間同日夜)、ブラジル・サンパウロで開幕した。コロナ禍からの回復の重しとなってきた米欧などのインフレは鈍化しており、国際通貨基金(IMF)は世界経済が成長軌道に「軟着陸」する可能性を指摘。議長国ブラジルが採択を目指す共同声明でも、こうした認識を共有する見通しだ。一方、ウクライナ危機や中東情勢を巡る溝は大きい。
ブラジルのアダジ財務相は会議冒頭のあいさつで、「このG20は貧困と不平等との闘い、持続可能な開発のための資金調達、公正な税制、債務問題などを前進させるチャンスだ」と強調。「力を合わせて公正な世界と持続可能な地球をつくりたい」と訴えた。
会議は29日までの2日間の日程で、日本からは植田和男日銀総裁が出席。鈴木俊一財務相は2024年度予算案の国会対応を優先し、参加を見送った。
[時事通信社]
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