みなさん、こんにちは😃
2両編成のバスを見たことがありますか?
電車のように2両が連結した(ように見える)珍しい車両になります。
全国でもいくつか事例がありますが、2022年1月27日、東急バスでも導入されることが発表したされました。
そして、なんと!運転手さんの教習などで、実際に行動を走る様子も見られるようになりました。
詳しく見ていきましょう!
<目次>
1.連節バスとは?
連節バスは、車体が2連以上繋がれているバス車両で、これまでのバスでは実現できなかった大量輸送に対応した車両です。
道路運送車両の保安基準によれば、バス車両の長さは、12m未満とされており、それ以上の長さの車両は公道を走ることができませんでした。
一方、輸送力増強のため、日本では特別な許可を得て、全長約18mの連節バスが導入されてきています。
あくまで特例という扱いなので、指定された区間のみの運行などの制限があります。
しかし、車種により差はあるものの、定員も約120名と従来の大型バスの約2倍にもなり、輸送力が大きく増加しました。
バスやトラック業界は、近年ドライバー不足に悩まされており、混雑緩和のみならず、少数のドライバーで輸送力を確保できるとして期待が高まっています。
なお、似たような言葉で、「連接台車」があります。
これは、鉄道車両で、台車が車両と車両の間にあり、2車両で台車を共有する構造の列車で、小田急ロマンスカーVSEや、東急世田谷線300系などで採用されていますが、「連接」の「接」の字が違います。(「連節バス」は季節の「節」)
連節バスの場合は、全体が1つの車体であり、真ん中に曲がる「節」が付いているという意味合いで「節」が扱われるそうです。
2.東急バスの路線再編戦略
今回、東急バスに連節バスが導入されることになったきっかけは、横浜市との協定の締結です。
横浜市は、「横浜都市交通計画」では、「青葉区北西部におけるバス路線の維持・充実に向けた取組」を目指しており、これの実現のため、東急バスが「運行計画の策定」と「バス運行に必要な施設整備」を、横浜市が「道路整備」と「そのための測量、設計」を行うよう役割分担が決まりました。
横浜市青葉区は、東急多摩田園都市の中核を担う一方、開発から50年以上が経過化し、高齢化の進行により、バスが重要な移動手段となっています。
一方、区内では郊外の団地に伸びる長距離路線が多く、ターミナル駅から各方面にバスが出発していくため、路線ごとの重複区間では輸送力が過剰になるなど、運行効率が悪いことが課題でした。
そこで、ターミナル駅と郊外の途中に拠点ターミナルを設け、主要路線を連節バスや増便で輸送力を増強し、それ以外の路線は、支線として駅ではなく、途中の拠点ターミナル始発とする計画を進めています。
支線の利用者は拠点ターミナルで乗り換える必要があり、不便になってしまいますが、ターミナル駅周辺の渋滞解消が期待できるほか、新潟交通で類似の成功例があります。
新潟交通は、自動車依存からの脱却や高齢化社会に対応した公共交通の充実などを目的に、幹線として主要区間(萬代橋ラインBRT)を連節バスで運行し、その他の路線を主に萬代橋ラインの途中のバス停から乗り換える方式でバス路線網を再編しました。
同様の効果が期待できるのではないかと思料します。
3.東急バスの連節バスはどこを走るの?
期待ワクワクの連節バスですが、横浜市との協定を踏まえると、横浜市青葉区での運行となります。
青葉区内には、たまプラーザ駅、あざみ野駅、青葉台駅が東急田園都市線の急行停車駅としてあり、このあたりを発着する路線で走ることになります。
東急バスのリリースによると、なにやら青葉台駅の駅前を走行する連節バスの様子が写真に載っていますし、実際に青葉台駅のバスターミナルから出てくる様子をこの目で確認しています。
ちなみに、青葉台駅の周辺ですと、前述の横浜市営バスのほかにも、町田駅発着の神奈川中央交通の山崎団地センター路線で運行されています。
急行系統で運行されることもあり、普通の路線バスを追い抜くこともある珍しい路線です。
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