かみちゃまかりん original story

かみちゃまかりん original story

こげどんぼ* 作

注意

この小説は アニメマンガ かみちゃまかりん の、こーゆー展開だったら…という二次創作です。
原作を読んだ方のほうが内容理解できると思います。
また、作者は只今マンガがない為、アニメ中心の話になるかと思います。

かりんちゃんの恋と和音くんの恋!?

穏やかな風が吹き、少女の長い髪の毛がなびく。
少女の名前は、花園かりん。
恋する乙女である。

「きりか先輩はどこにいるのかなぁ」

きりか先輩とは、かりんの恋している人であるが、実は女性なのだ。
ふと、校舎の大きな窓の付近に誰かがいるのを見つけた。
「あっ!きりか先輩だ!!」
かりんの表情が一気に明るくなった。
しかし、誰かと話しているようだ。
「一体…誰と話しているのかな?」
気になったかりんは、校舎に近づく。
そして、かりんは見てしまった。
校舎内にいるきりか先輩と話していた人が、可愛い女の子であることを-。
「なっ………………!!?先輩がっ女の子と話してるぅぅぅぅぅ!!!!?」
驚きのあまり、思わず声が出てしまった。
「そりゃそうだよね……………だって、先輩 あんなに素敵な人なんだもん……………」
思わず小さな声で呟いてしまう。
かりんの表情が一瞬にして暗くなってしまった。
そして、そのまま、行くあてもなく1人ショボショボと歩き始める。
靴が草を踏む音と、風の音だけが聞こえ、余計に悲しくなってしまった。
まるで、世界に独りぼっちになった気分だ。
ふいに、顔に一滴の雫があることに気づいてしまう。
「あ…………あれ?何で涙が……………?」
一滴だけだった雫は増え、ポロポロと流れてしまう。



* *
「あれ、かりん何やってんだよ」
ふいに聞こえた、その声の主は九条和音。
「かっ…………和音くんっ!?」
かりんは急いで涙を拭いたが、溢れてくる涙を止めることができたかった。
「どうしたんだよ…お前がそんなんだと調子狂うって……」
時折見せる和音の優しさに、かりんは思わずきゅんとしてしまった。
「だっでぇぇ、きりか先輩がぁぁぁ!」
思い出せば思い出す程、涙が溢れる。
「……………あのね、もし和音くんに好きな人がいて、その人が自分じゃない男子と喋ってたらどうする?」
和音は少し驚き、そして必死にその質問の答えを探していた。
「…そうだな。どうすることもできないから、遠くから見てるんじゃねぇかな。でも、自分もそいつ以上に話す。」
いつもの和音だったら、馬鹿にしているハズ。
だが、和音の予想外の答えにかりんは驚いて、いつの間にか溢れていた涙は止まっていた。
「なんか………和音くんすごい…………」
「そうか?」
和音は少し照れたように、目を逸らした。
「うん!だって、まるで--」
和音くんが恋してるみたい、その言いかけた言葉は出そうで出なかった。
理由はわからない。
「もしかして〜和音くん好きな子いるんじゃない!?」
かりんが、にやにやして和音に近づく。
「ばっ!?別にそんなんじゃねぇよ!」
先程よりも和音の顔が赤くなったように感じる。
「…うーん……姫香ちゃん……とか?」
「…姫香はそんなんじゃねぇよ!!!……俺の好きな奴は-」
和音の視線がかりんにいく。
思わずかりんは視線を逸らしてしまう。
(姫香”は”って、どうゆうことなんだろ…?)
「はーなぞのさーん!」
2人の聞き覚えのある声が聞こえた。
「みっちー!?」「錦織!?」
2人の驚いた声が重なる。
彼は、錦織みちる。
かりんと和音の友人であり、九条教授…和音の父からもらったという謎の指輪を持っている。
「あれぇ!和音くんもいたんだ!邪魔しちゃった〜?」
申し訳なさそうな感じではなく、ニコニコしていて反省の色が全く見えない。
「べっ別に普通に話してただけだからっ!」
かりんは焦るように両手を大きく横に振り、何故か照れくさくて、目線を和音から逸らしてしまった。
「あっ…きりか先輩だ………」
逸らしたかりんの視界に入ったのは、1人で歩いているきりか先輩だ。
先程の和音の言葉を思い出す。
「わ…私行ってくる!和音くん、ありがと!」
かりんは2人に手を振ってから、先輩のもとへ走っていった。
「おう」
和音は小さく返事をし、走っていくかりんの姿を切なそうに眺めていた。



* *
「きりか先輩ー!!!!」
きりかは、かりんの叫び声に驚いていたが優しく微笑んだ。
「どうしたんだい?かりんちゃん」
「あっ………特に用はないんですけど、もしお時間あったら一緒にお話とかしたくて………」
きりかは、いつものように優しく微笑んだ。
「もちろん」
かりんの表情が一瞬で明るくなる。
「あっありがとうございます!」



* *
「和音くんいいのー?」
錦織のつまらなさそうな声。
「何がだよ…」
和音は、目を逸らす。
錦織は、そんな和音の姿を見て楽しんでいるようだ。
「だって、和音くんの好きな人って花園さんでしょ?
「…………………」


* *
「でも、和音くんの好きな人って誰なんだろ?」
かりんは小さな声で呟いた。
「どうしたんだい?かりんちゃん」
「なんでもないですっ!」
かりんは笑顔で答えた。


end

かみちゃまかりん original story

いやー初かみかり小説、楽しかったです!
原作でも、かりんちゃん鈍感だよ〜
私だったら、和音くんを好きになっちゃうな♡
あっ、でも きりか先輩が好きで和音くんに嫉妬してほしいかもね♡♡
はっ!かりんちゃん…それを考えていたのか!
やるなぁ〜さすがかみちゃまですね!

かみちゃまかりん original story

かみちゃまかりんのoriginalstory! きりか先輩が…女の人と喋ってた! これにショックを受けた花園かりん。 そこに現れたのは…!?

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-12-30

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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