様々な歴史を乗り越えてきたポーランドの世界遺産をすべてご紹介!

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様々な歴史を乗り越えてきたポーランドの世界遺産をすべてご紹介!

中央ヨーロッパに位置するポーランドは、ドイツやチェコなど数か国に囲まれた国。隣り合う国が多い分、歴史の上では様々な困難も多かったポーランドですが、今では穏やかな時間が流れています。

ヨーロッパらしい建物が建ち並ぶポーランドの街並みは、中世の雰囲気もあり大勢の観光客を魅了。街を散策しているだけで、優雅な気分になりますよ。世界遺産に登録されている名所も多く、ますます注目を集めるポーランド。ヨーロッパの中ではあまり目立つ存在ではありませんが、世界遺産を巡ってみるのも良いですよね。そんな隠れた魅力がいっぱい詰まったポーランドの世界遺産を、ご紹介します!

目次

様々な歴史を乗り越えてきたポーランドの世界遺産をすべてご紹介!

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1.クラクフ歴史地区

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ポーランドの南部マウォポルスカにあるクラクフは、美しい建物が建ち並ぶ街。歴史地区として世界遺産に登録されており、街の至る所に観光スポットが点在しています。中世のヨーロッパに迷い込んでしまったような錯覚を起こす旧市街は、教会や美術館など見どころが満載!ポーランド随一の美しい町としても名高いクラクフは、世界遺産なのも納得です。

中でも旧市街の中心にある中央市場広場は、クラクフの観光拠点としておすすめのスポット。開放的な広場には尖塔が目を引く美しい聖マリア教会や、雰囲気の良いカフェレストランなどが軒を連ね、いつも多くの人で賑わっています。天気の良い日には、中世の街並みにピッタリの観光馬車も走っていますよ。ポーランドの世界遺産の中でも必見の美しい街は、一見の価値があります。

2.アウシュヴィッツ強制収容所

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世界的にも有名なアウシュヴィッツ強制収容所は、1979年にポーランドの世界文化遺産として登録されました。歴史的な出来事を風化させないためにも、アウシュヴィッツ強制収容所に訪れる観光客は多く、過去の辛い思いを胸に刻みます。負の世界遺産としても有名ですが、ポーランドに訪れたらぜひ足を運んでほしい場所の一つ。

のどかな田園風景が広がる中に佇むアウシュヴィッツ強制収容所は、当時の様子を思い浮かべるにはあまりにもギャップが大きい場所です。現在は博物館として一般に公開されており、ガイドツアー付きで内部を見学することができます。ポーランドに点在するほかの世界遺産とは少し異なる場所ですが、二度と同じような過ちを繰り返さないためにも、ぜひ足を運んでみてください。

3.ヴィエリチカとボフニアの王立岩塩坑群

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ヴィエリチカとボフニアの王立岩塩坑群は、1044年から今に続く歴史ある岩塩坑で世界遺産として1978年に登録されました。世界遺産の中でもポーランドに訪れる観光客に人気が高く、神秘的な景観は必見。内部には、神話などをモチーフにした岩塩の彫像が立ち並び、見ごたえ抜群です。芸術品としても、かなり完成度が高いものばかり。

最大の見どころは、聖キンガ大聖堂。シャンデリアが煌く開放的な雰囲気で、岩塩坑の中にいることを忘れてしまいそうです。ガイドツアー付きなので、いろいろな説明を聞きながら興味深く見て回ることができますよ。ギフトショップやカフェも併設されているので、ポーランドのおみやげを探したり休憩もできますよ。ポーランドの世界遺産の中でも珍しい場所なので、楽しめること間違いなしです。

4.ザモシチ旧市街

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ポーランドに多く残る歴史地区の中でも、ザモシチ旧市街は特にユニークな街並みで知られています。イタリア・ルネサンス様式で造られた建物が多く残り、歩いているだけでも観光気分に浸れる素敵な町。ザモシチ旧市街には、数多くの観光スポットが集まり、宮殿や修道院、大聖堂に要塞とどれも歴史的に重要な建物ばかり。ポーランドの世界遺産ならではの、見どころ満載なエリアです。

中でも中央広場にはカラフルな可愛らしい建物が建ち並び、まるで絵本の中の世界のよう。周辺にはカフェやレストランが軒を連ね、天気の良い日はテラスでくつろぐポーランドの人々の姿が見られます。美しい世界遺産の町をのんびりと散策すれば、心も体もリフレッシュできますよ。

5.ワルシャワ歴史地区

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ワルシャワの旧市街は、中世の美しい建物が建ち並ぶポーランドの歴史地区。元々あった建物は、第二次世界大戦で破壊されてしまったため、現在の姿はその後に復元されたものです。壊された街の復元や維持に対する、ポーランドの人々の思いを含めての世界遺産となっています。

とにかく美しい街並みは、観光客に大人気。まさに中世のポーランドが再現されているので、時間を掛けて散策したい町です。旧市街の入り口には美しい広場があり、穏やかな時間が流れています。石畳の町をのんびりと歩けば、みやげ物店やオシャレなレストランと様々な店が軒を連ねていて、とても賑やか。朝早い時間に訪れれば、ジョギングや犬の散歩をする人がいて、ワルシャワの人々の暮らしを垣間見ることができます。歴史を感じさせるワルシャワ歴史地区は、いろいろと考えさせられる重みのある世界遺産です。

6.マルボルク・ドイツ騎士団の城

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世界遺産に登録されているマルボルク城は、ドイツ騎士団の本拠地だった城。その美しい外観と建物の広大さに圧倒され、ポーランド屈指の観光スポットになっています。周りを取り囲む豊かな自然が建物を一層引き立て、まるで童話の世界のよう。元々あったマルボルク城は破壊されてしまったため、現在の建物は忠実に再現されたレプリカですが、美しさは変わりません。

ポーランドの世界遺産としてマルボルク城は、観光客にも人気で広い建物内はいつも賑わっています。部屋数がたくさんあり、美術品なども随所に置かれているので、見ごたえ抜群!建物内には併設のレストランもあるので、休憩しながら観光できますよ。

7.中世都市トルン

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14世紀からポーランドの貿易の中枢を担う町として発展してきたトルン。この街の旧市街も世界遺産として登録されています。トルンの街並みは、ゴシック建築の美しい建物が多く見られ、まるで中世の街にタイムスリップしたかのよう。世界遺産に登録されて以降、世界中から多くの観光客が訪れるようになり、賑わいを見せています。

トルンを代表する美しいゴシック様式の旧市庁舎前には街の中心とも言える広場があり、観光拠点におすすめ。ポーランドの中でもトルンは小さな街なので、歩いて見て回るには調度良い広さです。見どころも周辺に集まっているので、とても観光しやすいですよ。天文学者のコペルニクスが生まれたことでも知られており、お気に入りだったジンジャークッキーが名物です。ポーランドの世界遺産には、中世の雰囲気が残る街が多いですが、トルンも見逃せないですよ。

8.カルヴァリア・ゼブジトフスカ

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1600年にミコワイ・ゼブジドフスキによってカルヴァリアに建てられた礼拝堂が、ポーランドでのキリスト教の聖地とされました。独特なマニエリスム様式で造られた教会は、周辺の美しい公園と併せてポーランドの世界遺産に登録されています。カルヴァリア・ゼブジトフスカの前に立つ多きな十字架が象徴で、多くの巡礼者が訪れます。

教会内部は、鮮やかな色彩に彩られた天井画がとても美しく圧巻。また、柱や壁に施された装飾も繊細で、時間を忘れて見入ってしまいますよ。建物と共に世界遺産になっている周辺の公園も、隅々まで手入れが行き届いているのでとても美しい景観。近くにはポーランドの巡礼者が巡る公園があり、随所にキリスト教に纏わる建物が建っています。

標識に従って進んで行くと巡れるようになっているので、ぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。カルヴァリア・ゼブジトフスカはポーランドの人々には神聖な場所で、世界遺産としても見ごたえ抜群ですよ。

9.マウォポルスカ南部の木造聖堂群 

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マウォポルスカ南部には、木造建ての聖堂が多く残されており、木造聖堂群として世界遺産に登録されています。ポーランドにはいくつか世界遺産に登録されている木造聖堂群がありますが、マウォポルスカの木造聖堂はゴシック様式。ゴシック装飾で施された建物は、ポーランドの他の地域で見られる石やレンガのゴシック建築とは大きく異なります。

世界遺産の木造聖堂は、マウォポルスカ各地に点在しているので、すべてを見て回るのは難しいかもしれません。いくつか訪れてみるとポーランドの歴史に触れられて楽しいですよ。ぜひ時間を掛けて巡ってみてください。

10. ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群 

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ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群は、ヨーロッパ最大の木造教会で、ポーランドの世界遺産として登録されています。信仰の自由の象徴とも言える平和教会は、2005年には350周年を記念してドイツとポーランドが修復に当たりました。元々3棟あった平和教会のうち1棟は焼失し、現在はポーランドに2棟の平和教会が残されていて、どちらも世界遺産です。

可愛らしい外観からは想像できないほどの美しい内装は、見る者を圧倒。広々とした礼拝堂は、開放的で神秘的な雰囲気が漂います。世界遺産に登録されるのも納得の歴史ある教会はポーランドに訪れたら必見ですよ。

11.ムスカウ公園

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ポーランドとドイツの国境に流れるナイセ川の周辺に造られたムスカウ公園は、2ヵ国間の和解のシンボルとして世界遺産に登録されています。19世紀にトップデザイナーの設計でデザインされたイギリス式庭園は、中欧ヨーロッパ最大規模で、まさにポーランドを代表する芸術作品!

第二次世界大戦末期のベルリンの戦いで被害を受けましたが、その後修復され現在の美しい姿を取り戻しました。ドイツからの観光客も多く、ヨーロッパ屈指の美しい世界遺産を見に、連日多くの人が訪れます。ポーランドのランドマークとしても名高いムスカウ公園は、歴史の重みも感じさせる貴重な世界遺産ですよ。

12.ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群 

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ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群は、2013年に登録された比較的新しい世界遺産。ポーランドとウクライナの両国にまたがって点在する木造の聖堂16棟が世界遺産の対象になっています。外観は、シンプルなデザインですが、礼拝堂は美しく装飾が施されており、外観とのコントラストが印象的。

カルパティア地方の文化・伝統を今に伝える貴重な建物として、多くの人がこの地を訪れます。広域に渡って点在する教会は、時間が許す限りいくつか見て回りたいところ。ポーランドとウクライナの両国のつながりも深く、陸続きのヨーロッパならではの文化の交流が興味深い世界遺産です。

13.ヴロツワフの百周年記念ホール

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ポーランドのヴロツワフにある百周年記念ホールは、ライプツィヒの戦いの百周年を記念する展示会のために、1913年に建てられました。コンクリート製のドームとしては世界最大規模の建物で、2006年に世界遺産に登録されました。敷地内には建物に関する資料なども置かれているので、より知識を深められます。

ポーランドの世界遺産の中では比較的新しい建物ですが、それでも100年以上前にできた建物とは思えないほど立派な外観。周辺には噴水がある自然豊かな公園が広がっており、近くには動物園などもあります。ポーランドの歴史的に重要な意味がある世界遺産の建物は、一見の価値がありますよ。

14.ビャウォヴィエジャの森

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ポーランドとベラルーシの国境に広がるビャウォヴィエジャの森は、ヨーロッパに現存する最後の原生林として世界遺産に登録されています。ポーランド側は1979年に、ベラルーシ側は1992年に世界遺産となりました。森の中には貴重なヨーロッパパイソンも生息していて、運が良ければ野生のパイソンに出会えますよ。

木々が生い茂る鬱蒼とした森は広大なエリアに広がっており、ポーランドとは思えない光景。過去には密猟により絶滅した動物もいましたが、現在は穏やかな空気が流れています。世界自然遺産として貴重な自然が残るビャウォヴィイジャの森は、訪れる価値がある美しい場所ですよ。

@まとめ

ポーランドは、隣国との複雑な歴史を乗り越え、様々な文化を取り入れて現在の美しい街並みとなりました。中世の雰囲気を今に伝える魅力的な世界遺産の街が多く、ポーランド国内だけでもたくさんあります。魅力的なポーランドへ、ぜひ1度は訪れてみてくださいね。

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