【京都】伏見稲荷大社とは?千本鳥居・見どころ完全ガイド

【京都】伏見稲荷大社とは?千本鳥居・見どころ完全ガイド

京都にある伏見稲荷大社は、稲荷信仰の総本宮。いわずと知れたお稲荷さん発祥の地で、稲荷大神様のお使いである白狐(びゃっこさん)も有名です。

稲荷山には観光客に大人気の千本鳥居、荘厳な御本殿など見どころがいっぱい!日本人なら人生で1回は行っておきたい霊験あらたかな伏見稲荷大社の見どころや概要をわかりやすくナビゲートします。

▶参拝ルートと所要時間
▶アクセス(JR・京阪・駐車場)

目次

【京都】伏見稲荷大社とは?千本鳥居・見どころ完全ガイド

目次を閉じる

1. 伏見稲荷大社とは?

伏見稲荷大社

初詣や外国人観光客にも人気の伏見稲荷大社は、日本を代表する神社のひとつです。
京都市民から「お稲荷さん」と親しまれている伏見稲荷大社とは、どういった神社でどんな神様をお祀りしているのでしょうか?

まず基本情報からみていきましょう。

伏見稲荷大社

日本で古くからある稲荷信仰はここ、稲荷山から始まりました。奈良時代の711年、稲荷大神様が稲荷山に鎮座されたのが起源とされています。字のごとく「稲=食物」をつかさどる、五穀豊穣の神様です。

伏見稲荷大社 白狐さん

平安時代以降、盛んに信仰され、白狐(びゃっこさん)がその霊獣となりました。

伏見稲荷大社

全国に広まったお稲荷さんは今や3万社を数え、一番身近な神社のひとつになっています。

お稲荷さんには、五穀豊穣だけでなく、商売繁盛、家内安全、諸願成就のご利益があるといわれており、初詣はもちろん、人生の節目節目にお参りしたい神社です。

伏見稲荷大社 大鳥居

そんな伏見稲荷大社には見どころがたくさんあります!大鳥居をくぐって参道を歩き、楼門、本殿、千本鳥居を参拝しましょう。千本鳥居の秘密や訪問の際に必見のスポットからご案内します。

2. 千本鳥居

伏見稲荷大社 千本鳥居

伏見稲荷で最大の注目ポイントともいえるのが、壮観な「千本鳥居」。伏見稲荷大社を代表する見どころのひとつで、この千本鳥居を目的に世界中から観光客が訪れる京都でマストの観光名所になっています。

稲荷山西麓から頂上まで続く伏見稲荷大社の境内は、甲子園22個分に相当するほど広大。そして、全体の鳥居の数は1万本ほどあるといわれています。

その中で「千本鳥居」と呼ばれるのは、奥社から奥社奉拝所まで約400mほどの区間に立ち並んでいる鳥居のことです。

◆千本鳥居は1000本あるの?

伏見稲荷大社 千本鳥居

ところで、千本鳥居は実際に1000本あるのでしょうか?

実は、「千本」というのは「数が多いこと」のたとえであって、建て替えのため撤去する鳥居、修繕するもの、新たに奉納されて造営するものなど入れ替わりがあるため、数は一定ではありません。実際に数えながら参拝してくださった方によると、800本前後ほど立っているようです。

◆なぜこんなに鳥居があるの?

伏見稲荷大社 千本鳥居

そもそも伏見稲荷大社には、なぜこんなにたくさんの鳥居があるのでしょうか?

実は境内にある朱色の鳥居は、すべて奉納されたもの。さかのぼっては、明治時代から願かけで建てられ始めました。つまり、鳥居と、願いが「通る」とをかけているのです。願いごとのある人がどんどん奉納していった結果、ここまでの数になりました。

3. 見どころ:重要文化財の建築物

伏見稲荷大社 境内マップ

出典: Fabio Achilli (CC BY 2.0)

伏見稲荷大社には千本鳥居のほか、国の重要文化財に指定された歴史的建造物など必見のスポットが多数あります。

まずは鳥居の前で一礼。楼門をくぐり、本殿へお参りします。千本鳥居を歩いて奥社奉拝所まで参拝しましょう。

◆楼門[重要文化財]

伏見稲荷大社 楼門[重要文化財]

伏見稲荷大社の「楼門」は、稲荷塗という朱色が鮮やかな桃山様式の二層構造。神社の楼門としては最大級を誇る楼門です。豊臣秀吉が、生母・大政所の病気平癒を祈願して造営しました。

楼門から、外拝殿、本殿と一直線上に配置されており、これらと権殿(ごんでん)、奥宮、白狐社(びゃっこしゃ)、南廻廊、北廻廊が国の重要文化財に指定されています。

◆外拝殿[重要文化財]

伏見稲荷大社 外拝殿[重要文化財]

楼門と本殿の間には、重要文化財の「外拝殿(げはいでん)」があります。稲荷祭に五基の神輿(みこし)が並ぶほか、池坊華道会による「献花の儀」など祭典も催されます。

◆本殿[重要文化財]

伏見稲荷大社 本殿[重要文化財]

内拝殿と連なる本殿は、朱塗りの外観が美しい大型建築物。創建は鎌倉時代と推定されています。応仁の乱で焼失後、1494年(明応3年)に再建、1499年(明応8年)に遷宮が行われました。

伏見稲荷大社 本殿[重要文化財]

豪華な装飾や意匠は室町と安土桃山時代の気風を兼ね備え、大変見ごたえがあります。

◆千本鳥居~奥社奉拝所

伏見稲荷大社 奥社奉拝所

奥の院である「奥社奉拝所」は、千本鳥居のゴール地点。本殿から往復20分ほどと手軽に行けます。千本鳥居が目的なら、奥社奉拝所まで行き、折り返すと良いでしょう。

伏見稲荷大社 おもかる石

奥社奉拝所では「おもかる石」を体験できますよ。願いごとを念じながら石を持ち上げ、自分が予想していたよりも軽く感じれば、その願いは叶うといわれています。

4. お山巡り

伏見稲荷大社 お山巡り

伏見稲荷大社の境内は、稲荷山の西麓一帯に広がっています。奥社奉拝所で引き返す人が多いのですが、時間と体力に余裕があるなら、稲荷山山頂の一ノ峰まで「お山巡り」してみせんか?

伏見稲荷大社 新池 熊鷹社

奥社奉拝所から10分ほど上ると、お店や池のあるにぎやかな場所に出ます。この池は「新池」で、勝負事にご利益のある「熊鷹社(くまたかしゃ)」もあります。

この辺りで帰ろうと思う方におすすめしたいのは、Uターンせずに少し先の「三ツ辻」まで進むルート。三ツ辻から下れば、復路は別ルートを歩けます。

伏見稲荷大社 四ツ辻

もうちょっと頑張れる方は、三ツ辻からお山をさらに10分ほど登り、京都市内を一望できる「四ツ辻」まで行ってみましょう。千本鳥居、稲荷山参拝の醍醐味、ご褒美の絶景など、伏見稲荷の良さを概ね堪能できる四ツ辻までのコースは、かなりオススメですよ。

また四ツ辻には、稲荷山で一番大きな食事処などもあります。

伏見稲荷大社 一ノ峰

四ツ辻から先は、健脚者向けの山頂コースに突入します。四ツ辻は本堂と頂上までの中間あたりとイメージし、進むかどうかの目安にしてください。

四ツ辻から頂上「一ノ峰」への山頂コースは、左右にルートがあって周回できるようになっています。同じルートを往復しても良いのですが、山頂までコンプリートすれば、別ルートを参拝しながらいろんな景色を楽しめます。体力と時間に余裕のある方はトライしてみてくださいね。

5. 絵馬・おみくじ

伏見稲荷大社 白狐絵馬

伏見稲荷大社では、顔が描けるユニークなキツネの白狐絵馬が人気です。

伏見稲荷大社 キツネの白狐絵馬

個性あふれる他の人の作品を、ついついチェックしたくなっちゃうかもしれません!

「大大吉」「吉凶未分末大吉」など、珍しいおみくじにも注目!!

6. 鳥居の奉納

伏見稲荷大社 鳥居の奉納

伏見稲荷大社では、個人でも法人でも、誰でも鳥居の奉納ができます。千本鳥居も奉納できますよ!

鳥居の初穂料は、場所、奉納したい鳥居の号数(大きさ)によって異なります。
【参考】5号(柱の直径が15cm)で300,000円~ ※2024年1月現在

伏見稲荷大社 鳥居の奉納

出典: Ari Helminen (CC BY 2.0)

いま奉納しても数か月以上先になってしまうほど希望者が多く予約制にはなりますが、この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか?

7. 拝観無料&24時間参拝可能!

伏見稲荷大社 ライトアップ

伏見稲荷大社の拝観料はなんと無料!閉門されないため、夜間や早朝でも参拝できます。

8. ライトアップが幻想的な夜もオススメ

伏見稲荷大社 千本鳥居 ライトアップ

伏見稲荷大社は夜もまた雰囲気があってオススメ。千本鳥居もライトアップされます。

基本的には暗くなると照明がつき、この世ならぬものと出会ってしまいそうな妖しげな雰囲気を醸し出します。幻想的ですが、ちょっとドキドキするような怖さを感じるかも。暗い場所は避けて注意しながら、夜のお稲荷さんの神秘的な空間を体感してみてください。

9. 本宮祭

伏見稲荷大社 本宮祭

宵宮祭・本宮祭(もとみやさい)は、毎年7月に執り行われている神事。稲荷大神のご分霊を祀っている全国の崇敬者が、日頃のご神恩に感謝して総本宮である伏見稲荷大社に参拝する大祭です。

日本画家が花や風景などを描いた行灯画(あんどんが)や、華やかな本宮踊りも披露されます。

伏見稲荷大社 本宮祭

本宮祭の前夜に行われる宵宮祭では、石灯篭や献納提灯が灯され、最高のインスタ映えスポットに!京都の夏の風物詩のひとつとなっています。

10. グルメ・お土産情報

伏見稲荷大社のいなり寿司

伏見稲荷ならではのグルメもご紹介します。お稲荷さんですから、もちろんイナリ寿司は外せません!

ノーマルからバリエーション豊かなイナリ寿司、肉巻きまであって、目移り必至。

伏見稲荷大社 グルメ うなぎ

京阪電車「伏見稲荷駅」と伏見稲荷大社を結ぶ道路沿いには、そば、ウナギ、ラーメンからスイーツまで、あらゆるジャンルの飲食店やお土産店が軒を並べています。飲食や買い物に迷うことがあっても困ることはありません。

伏見稲荷 寒スズメの焼き鳥

あと、ビックリする人も多いのですが、伏見稲荷は香ばしい寒スズメの焼き鳥も有名です。機会があればぜひお味見を。

伏見稲荷大社 お土産 白虎お面

バラエティに富んだお土産品は、見ているだけでも楽しめます。白狐のお面やぬいぐるみ、キツネ形のおせんべいまでありますよ。

11. 伏見稲荷大社へのアクセス

京阪電車「伏見稲荷駅」

伏見稲荷大社へのアクセスは、電車がおすすめです。

JR奈良線「稲荷駅」下車すぐ。京阪電車「伏見稲荷駅」から徒歩約5分。バスの場合は、「稲荷大社前」バス停が京阪「伏見稲荷駅」の少し西にあります。

参拝者用の無料駐車場もありますが、込み合うためできれば電車で行きましょう。

◎初詣の注意点

伏見稲荷大社 初詣

伏見稲荷大社は関西屈指の初詣スポットだけあって、超混みます。激混みです!

初詣に行こうと計画している方も多いかと思いますが、三が日の参拝者は例年250万人を超えています。三が日なら比較的空いている午前中が狙い目。大晦日は参拝規制がかかることもあるので注意しましょう。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

京都市でおすすめの記事

京都市のアクセスランキング