カン・ジャハン様式が魅力的な建造物!バゲルハットのモスク都市

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カン・ジャハン様式が魅力的な建造物!バゲルハットのモスク都市

朱色の建造物が特徴の「バゲルハットのモスク都市」は、バングラデシュ南部のバゲルハットにある1985年に登録された世界遺産です。約18平方kmの範囲にわたって約50の建造物があります。その中でも「シャイト・ゴンブス・モスク」はバングラデシュ最大の規模のモスクとして有名です。世界遺産「バゲルハットのモスク都市」にはどのような歴史があって、どのような人物が祀られているのでしょうか。それでは少しずつのぞいていきましょう。

目次

カン・ジャハン様式が魅力的な建造物!バゲルハットのモスク都市

バゲルハットのモスク都市とは?

出典: nicolasdecorte

1985年に世界文化遺産として登録された「バゲルハットのモスク都市」は、バングラデシュ南部のクルナ州バゲルハット県郊外にあります。約18平方kmという日本で言う四国地方と同じぐらいの面積に約50の建造物あって、そのうちのほとんどが武将カン・ジャハンとその従者たちによって造られました。

弓の形をしたドーム屋根などが特徴のカン・ジャハン様式と呼ばれている建築様式は、優れた建築技術として好評。「シャイト・ゴンブス・モスク」を中心に、ここだけでしか見ることができない貴重なカン・ジャハン様式の建造物が集まっています。また、武将カン・ジャハン・アリはこの地を開拓し、塩害などから住民の生活を救ったとして聖者とあがめられている重要な人物です。

バゲルハットのモスク都市へのアクセス

「バゲルハットのモスク都市」へは、クルナの街の外れにあるルプシャ・ガットから船で渡り、バスターミナルからバスで1時間です。「バゲルハットのモスク都市」はバゲルハットの郊外にあるので、バスに乗った際に「シャイト・ゴンブス・モスジッド」と言っておきましょう。

また、バングラデシュの首都ダッカからクルナへは列車や外輪船「ロケット・スチーマー」、長距離バスでアクセス可能です。特に外輪船「ロケット・スチーマー」は観光客にも人気ある移動手段ですよ。日本からバングラデシュの首都ダッカへの直行便がないため、タイ・バンコク、香港、クアラルンプール、シンガポール経由でのフライトとなります。

バゲルハットのモスク都市のおすすめポイント2

サイト・グンバド・モスク

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「バゲルハットのモスク都市」は武将カン・ジャハン・アリによって360のモスク、360の聖廟、360の池が造られました。現在はここでしか見ることができないカン・ジャハン様式と呼ばれているモスクや聖廟など約50の建築物が残されています。

中でも見どころは、ムガル帝国期以前のモスクの中でバングラデシュ最大規模の「シャイト・ゴンブス・モスク」です。ベンガル語で「60のドームを持つモスク」という意味の「シャイト・ゴンブス・モスク」は1459年に建立。60の大小のドームが低い屋根の上に並んでいるのが特徴で、「バゲルハットのモスク都市」のシンボルとなっています。

カン・ジャハン様式

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「バゲルハットのモスク都市」のほとんどの建造物はカン・ジャハン様式です。カン・ジャハン様式とは、トルコ系ムスリム様式と北インド・デリーのトゥグルク様式を混合した建築様式のこと。優れた技術が好評なことから、カン・ジャハン様式で造られた建造物は訪れた多くの人々を魅了させています。

イスラム人々によって生み出されたムスリ様式は、イスラム建築やムハンマダン建築とも呼ばれてますよ。「バゲルハットのモスク都市」ではムスリム建築の要素を盛り込んだデザインと、デリーのトゥグルク様式を併せた独特な雰囲気を醸し出しています。先ほど紹介した「シャイト・ゴンブス・モスク」でもカン・ジャハン様式を見ることが可能です。

注意事項

「バゲルハットのモスク都市」を見学する場合には、イスラムという宗教のルールに反さないよう男女共に肌の露出は極力避け、マナーを守りましょう。「バゲルハットのモスク都市」は比較的広い範囲かつ2つのエリアに分かれているため、2つのエリア間は徒歩での移動は難しく、リキシャなどの利用をおすすめします。それぞれのエリア内は徒歩での見学が可能です。

バングラデシュは熱帯気候で気温は25〜35度なので、年中暖かい気候ですが夜には涼しくなることもあります。日中の観光、移動には水分補給などの暑さ対策を忘れないようにしましょう。バングラデシュ全土は2018年4月現在、首都ダッカで起きたテロの影響により外務省の海外安全情報で不要不急の渡航中止が発令されています。バングラデシュに訪れる予定のある方は渡航を控え、必ず外務省の指示に従ってください。

◎まとめ

イスラム教のモスクを中心とした建造物が特徴の「バゲルハットのモスク都市」は、バングラデシュを代表する世界遺産です。武将カン・ジャハンとその従者たちのこの町に対する貢献も忘れてはなりません。また、「サイト・グンバド・モスク」から数分歩いたところに、シングルドームと赤色の外観が印象的なカン・ジャハンの霊廟があります。周辺には雑貨店や飲食店などもあるので、地元の人々の生活を垣間見えるでしょう。

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