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可愛い女・犬を連れた奥さん 他一篇
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可愛い女・犬を連れた奥さん 他一篇
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商品レビュー
3.8
34件のお客様レビュー
けっして長くはない生…
けっして長くはない生涯の中で、チェーホフはじつに膨大な数の短篇を残してます。個人的には短篇はチェーホフが一番好きです。
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チェーホフの短編では…
チェーホフの短編では初めて読んだ作品である。神西清訳であることに注目すべきだ。本当にすんなりとしていて読みやすいと思う。
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『犬を連れた奥さん』『イオーヌィチ』『可愛い女』の三つの短篇。 『犬を連れた奥さん』は、お互いにパートナーがいながら、男性が旅先の遊びのつもりで『犬を連れた奥さん』に声をかけたのをきっかけに始まる恋物語。最後に、二人がどうしていけばいいのか話し会うところが好き。お互いにパートナ...
『犬を連れた奥さん』『イオーヌィチ』『可愛い女』の三つの短篇。 『犬を連れた奥さん』は、お互いにパートナーがいながら、男性が旅先の遊びのつもりで『犬を連れた奥さん』に声をかけたのをきっかけに始まる恋物語。最後に、二人がどうしていけばいいのか話し会うところが好き。お互いにパートナーがいるだけに、いったいどうしたらいいか悩むのは当然ですが、誰かを不幸にしてしまう幸せって何だろうというのは、永遠のテーマですね。 『イオーヌィチ』は、群会医になりたての医師が、お金持ちのパーティーに呼ばれて、そこの「猫ちゃん」と呼ばれている小娘に恋をします。しかし、全く相手にされず、彼女はピアニストになるという夢を見てモスクワへ。そして、4年の歳月を経て二人は再会しますが、恋し恋されの立場は逆転してしまっています。この辺りのストーリーの運び方や、二者の心変わりしていく様子の描き方が秀逸。 『可愛い女』は、愛情を注ぐ相手の意見に迎合し、まったく自分の意見を持っておらず、周りに流されて生きている女性。そんな彼女は、愛情を注ぐ相手がいなくなった途端に、空っぽの抜け殻のようになってしまう…ある意味、相手に染まっているという点では『可愛い女』なんだけど、それでいいんだろうかと思ってしまう。おそらくチェーホフも、相手に流されてばかりの人生に苦言を呈しているような気がします。
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