大森屋 原料高騰も値上げで一定カバー「危機感持ち臨んだ結果」 稲野社長、前期を総括

大森屋の稲野達郎社長はこのほど開いた新製品発表会で、前期の総括と今期の計画について言及。次の通り述べた。

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23年9月期の売上高は前年並み(142億円)で、経常利益は3億9千万円と前年に比べ1億9千万円減少した。大不作で海苔が高騰し値上げを実施したが、値ごろ感を維持するのが難しく、特売頻度も落ち厳しい状況だった。

ただ、原料および資材が前年より9億8千万円増えており、何もしなければ昨年より4億円のマイナスとなっていた。仕入れや製造の管理により経費を削減し、営業が値上げに動いたことで、すべてではないが、ある程度カバーすることができた。危機感を持って臨んだ結果が数字に表れている。

今期は売上高が4.6%増の147億8千万円、経常利益が7.4%増の4億2千800万円を計画している。もう一度、売上を伸ばし利益を高め目標達成に邁進する。そのための施策の一つが新製品である。

今回、「バリバリ職人」の新製品「韓国うま塩味」を発売する。スタンディングパウチの新たな形態で、海苔売場だけでなくおつまみやお菓子として、酒類や菓子の売場にも広げていきたい。シリーズの年間売上高30億円を目指す。

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