止めさせよう、三百億円のムダづかい 葛飾区庁舎建替え反対
「葛飾区庁舎建替え」反対署名のお願い
葛飾区は昨年、現在の総合庁舎を壊し、移転し建て替えるという計画を打ち出しました。費用は区の公表で二百数十億円。実際には三百億円を超えると予想されます。
これは税金のムダづかいです。経済が低迷し葛飾区も財政難と言われるなかで、庁舎だけを豪奢に建て替えるというのは贅沢です。
建替えの理由に区は現庁舎が震災にもろいことを挙げています。しかし現庁舎は平成十二年に耐震補強を施し、国土交通省の指定する耐震基準を上回る強度を持っており、阪神大震災クラスの地震にも耐えられます。それでもさらに頑丈にしたいというなら、建替えでなく改修で行うべきです。江東区や荒川区は免震構造をとりいれた庁舎改修を、わずか十二・六億円(荒川区)、十四・八億円(江東区)で行っています。
荒川区の職員が我々の問い合わせに
「この大変な時期に葛飾区は一体全体何を考えているのですか?」
と仰ってました。それが常識だと思いませんか?
私はそれを聞いて、葛飾区民として恥ずかしくて堪りませんでした。
区は、他の予算を削ってでも建替え費用を積み立てるつもりです。区内の学校の建替え費用も削られるといいます。区庁舎より古い学校がまだ十三校もあるのにです。一方、特別養護老人ホームが少なく、希望しても入れないお年寄りが千四百人余りに上るといいます。あるいは、保育所に入れない待機児童が四百八十九人(昨年十月現在)とも。なぜ区は庁舎建替えを優先するのでしょうか。
私たちは次のことが先決だと主張します。
防災対策─一般住宅への助成拡大で耐震化推進。中川堤防の改修促進。震災、津波、水害時に長期の避難生活の場所と防災拠点となる各学校の建替え。そこに備蓄する食糧、水、燃料、調理具、寝具、衛生的トイレ、救助用具等の一層の拡充。
区民サービス─生活支援、医療・福祉の向上、介護や子育て環境の充実、区内産業の支援、育成と雇用拡大。放射能除染等々。
区庁舎整備をどうするかは、区民の生活や区の将来にかかわる重大な問題です。役人だけで勝手に決めさせることはできません。私たちは建替え計画を白紙に戻すよう、皆さんの署名を集めて区長あてに要請しようと思います。
ご協力をよろしくお願いいたします。