旬の魚介

クロダイ(チヌ)

2022.03.03

3月に入り高松市では日中の気温も上がってきて春が近くなっているような気候です。
北の方では例年よりも多い雪で大変ご苦労されているかとおもいます。どうかご自愛くださいませ。
さて、高松市中央卸売市場水産物棟では、毎日美味しい魚介類が集まっています。今回は、「クロダイ(チヌ)」を紹介します。

昔の大阪湾「茅渟の海(ちぬのうみ)」でよく獲れる魚であることから、関西から西では「チヌ」と呼ばれるようになった魚です。香川県でも良く獲れる魚です。
成長過程で性転換したり、成長につれて呼び名が変わることでも知られています。
旬は秋から春ですが、産卵期に入る春より前の冬の時期が最も脂がのって美味しいとされています。

魚介の特徴
美味しい理由

皮には、目や皮膚の健康に良いとされる栄養素のビタミンAが多く含まれています。
低脂肪・低カロリーで、しかも高タンパク質なので、健康に配慮したい人にオススメな魚です。

おすすめの食べ方

お刺身はもちろん、ひと手間加え皮目を湯引いて氷水で締めた「松皮造り」や、炙って「炙りたたき」することでさらに美味しく召し上がれます。
湯引きをすることで、魚の臭みが少なくなり、身と皮が柔らかくなるので、より食べやすくなると思います。
塩焼き、煮付け、炊き込みご飯などの和食や、フライ、ムニエル、カルパッチョなど洋食。どちらでも大活躍です。
また、半身または1匹まるごと塩をして炊き込んで作る瀬戸内海の漁師飯「ちぬ飯」が有名です。自宅でも簡単にできるので、是非お試しください。

見分け方

死んでから身が柔らかくなるのが早いため、出来れば活きか活き締めされたものが良く、しっかり固さがあるものが良いです。
また、目が澄んで綺麗な物、エラが鮮紅色の物も鮮度が高いです。