虎ノ門ヒルズが「完成」駅と一体化 回遊性向上へ

2023.10.04(水)

11:00

今週、4棟目の新たなタワーが開業、これにより虎ノ門ヒルズが完成します。周辺一体の開発によって交通ネットワークが強化され、エリア全体の回遊性向上が期待されています。

今週、4棟目の新たなタワーが開業、これにより虎ノ門ヒルズが完成します。周辺一体の開発によって交通ネットワークが強化され、エリア全体の回遊性向上が期待されています。

記者:「今週金曜日(10月6日)に開業する虎ノ門ヒルズステーションタワー。その名の通り駅と一体的に開発された超高層タワーです」

地上49階建て、高さ約266mの複合ビル・虎ノ門ヒルズステーションタワー。10月3日にオープニングセレモニーが開かれ、小池知事らが虎ノ門ヒルズとして4棟目の誕生を祝いました。

森ビル 辻社長:「東京の磁力となり、東京の国際競争力を高める都市づくりです。1つの街として拡大進化した虎ノ門ヒルズをお披露目できますことを大変嬉しく思います」

ステーションタワーの象徴と言えるのが、東京メトロ虎ノ門ヒルズ駅と一体となった2000平方メートルの広場です。

記者:「街の中心でもある、駅と施設がこの開放的な広場でつながり、直結した商業ゾーンには多くの飲食店が立ち並びます」

カフェやダイニングなどさまざまな新業態店舗が入り、数多くのここだけの限定グルメを味わうことができます。また今回の開業に合わせて、幹線道路の上に大規模な歩行者デッキが整備され、東西に分かれていた街が1つにつながりました。これにより、虎ノ門ヒルズの4つのタワーもすべて信号を使わずに行き来することができるようになり、エリア一帯の回遊性の向上も期待されています。

タワーの魅力はほかにも。最上部に位置するホールでは、最新のデジタルアートやテクノロジーなど、さまざまなジャンルの新たな価値や体験を「東京から世界に向けて」発信していくということです。

森ビル 開発担当者:「環状2号線が昨年末に全線開通しまして、羽田空港まで約18分で虎ノ門からいけるようになりました。羽田空港から起こしになる外国の方、さらに地域の方でありますとか、さまざまな方にお越しいただきたい。世界から、日本からの新しい東京の玄関口になる、そういうふうに期待している」

駅と街をつなげ、東京と世界をつなげる「新たな玄関口」として、街からも期待の声が上がっています。

虎ノ門で働く人:「結構話題になってて、すごくよかったという評判。今までは(歩行者デッキの)下に行って信号待ちとかしてたけど、そのまま橋渡って信号待たずに行けるようになったので、だいぶ大きいかなと思います」

虎ノ門で働く人:「基本リモートでオフィスにあまり来ないけど、まず駅に降りた瞬間に何ここ?って思って。とりあえず同期にラインして『楽しみにしといた方がいいかも』みたいなの送って。私も今日から出社頻度増やそうかなと思っています」

虎ノ門に住む人:「すごいわよ~、前なんか、しもた屋があったりね、下町風だったわよ、ここいらはね。(Q:それが今は便利な感じになってますけど)すごく近未来的。便利です」

さて、どんな施設なのか改めてみていきます。開業日は10月6日ですが、それぞれのエリアが順次オープンしていく形となっていて、地下2階の商業エリアは全27店舗中14店舗が第一弾としてオープンします。また、12月に開業を予定している都内初進出となるホテルが入り、そして、最上部にはレストランがあり、利用者だけが見ることができる都内を一望できるプールなどもありました。

そして新たなランドマークは街の活性化、防災なども担います。今回の開発でこれまで街を2つに分けていた大きな幹線道路の上に歩行者デッキができました。幹線道路は国道ということもあり交通量も多いため、私が取材した際には1分以上信号が変わりませんでした。都内はどうしてもこういった場所が多いですから、エリアとエリアをつなぐ歩行者デッキが街の回遊性の向上に活躍してくれそうです。

そして災害にも強い街を目指しています。ステーションタワーの完成により、虎ノ門ヒルズ全体で5千人を超える帰宅困難者の受け入れが可能だということです。タワーの利用者だけでなく街の人々もこの施設に逃げ込める場所にしたいとしています。また3日間の受け入れに備えた備蓄倉庫や防災井戸災害用電力なども確保していて、地域の防災拠点の役割も果たすということです。街のにぎわいを増やそうと再開発した場所には多くの人が来るからこそ、もしもの際の備えとして同時に防災力も強化していくことが大事だと感じました。

 

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