サムスン電子の李在鎔（イ・ジェヨン）副会長は１７日、「産業が高度化して競争が激しくなるほど製造現場の若い技術人材と技術の重要性はさらに大きくなる」と技術経営の重要性を強調した。京畿道高陽市（キョンギド・コヤンシ）の韓国国際展示場（ＫＩＮＴＥＸ）で開かれた「２０２２国際技能オリンピック特別大会高陽」閉会式を訪問した席でだ。

李副会長はこの日、「早くから技術者の道を歩くことにした若い人材が技術革命時代のチャンピオンであり、未来の技術韓国の主役。無一物だった韓国がこれほど発展できたのも若い技術人材のおかげ」と診断した。また「技能オリンピックは韓国の産業現場の競争力を高める重要な行事。サムスンは行事後援とスタッフ訓練など多様な努力を傾けてきた」と付け加えた。

行事が終わった後、李副会長は「（国際技能オリンピックに）５～６回来ている。（今年）韓国は金メダルを５個取ったが、私は韓国の産業と経済現場の競争力だと考える。また、若者たちに良い機会を与えるもの。きょう金メダルと銀メダルを取った人たちにお祝い申し上げる。サムスンは今後技能オリンピックで若者たちが良い機会を得られるよう熱心に支援したい」と明らかにした。


閉会式前に韓国選手団を訪ねた李副会長は選手らと１人ずつと握手しながら「技術韓国」の地位を高めたことを激励した。また、サイバーセキュリティとウェブテク分野で授賞者としてステージに上がりメダルを授与した。この日韓国代表として４６職種で５１人の選手が参加したが、このうち１７種目２２人がサムスン電子、サムスン電機、サムスン重工業の所属だった。

李副会長が授賞した金メダルを首にかけたサムスン電子生産技術研究所ウェブテクノロジー部門のコ・シヒョンさんは「（李副会長が）握手とともに暖かい激励をしてくれた」と話した。

国際技能オリンピックは２年ごとに開かれるが、昨年開催予定だった中国・上海大会が新型コロナウイルスの影響で中止され、今年韓国、スイス、ドイツなど１５カ国で分散して開催された。

サムスン電子は２００６年に労働部と協約を結び２００７年から国際技能オリンピックを後援してきた。２０１３年から今年まで５大会連続で最上位タイトルスポンサーを務めている。今年は１５０万ユーロ（約２億円）規模の後援をし、全国技能競技大会、国際技能オリンピック関連の累積後援金だけ１００億ウォンに達する。

サムスンは技術人材の裾野拡大にも努力してきた。２００７年から昨年まで関連企業１４社で全国技能競技大会に出場した熟練技術人材１４２４人を特別採用してきた。彼らが国家代表として国際技能オリンピックに出場し獲得したメダルだけで金メダル２８個、銀メダル１６個、銅メダル８個の５２個に達する。