在韓米軍の韓半島（朝鮮半島）循環配備が予定通り始まった。米国が在韓米軍縮小に出る場合の優先撤収対象に挙げられていた兵力が従来のように移動しながら在韓米軍縮小論争は下火になりつつある。

第２戦闘旅団は１１日、ＳＮＳアカウントを通じてカンザス州フォートライリー基地に駐留している陸軍第１歩兵師団隷下第２戦闘旅団の部隊装備が鉄道で輸送され始めたと明らかにした。米国防総省傘下の国防映像情報配布システム（ＤＶＩＤＳ）も関連映像を公開し、米陸軍Ｍ１Ａ２ロバート・エイブラムス主力戦車の最新バージョンである「Ｍ１Ａ２　ＳＥＰ　Ｖ２」Ｍ１０９パラディン自走砲、Ｍ２ブラッドレー装甲車の移動を伝えた。

米軍は２０１５年６月、第１騎兵師団隷下第２戦闘旅団を韓国に初めて循環配備した後、２０１８年１０月までは装備を韓国に残して兵力だけを交代させていたが、それ以降は部隊と装備が共に交代している。今回韓国に来る第２戦闘旅団は、現在駐留中の第１機甲師団隷下第３戦闘旅団と交代する。循環勤務期間は約９カ月で、２月に交代となる。循環配備される旅団は在韓米軍２師団の第１戦闘旅団として編成される。米陸軍省はこのような計画を昨年１２月に発表した。


今回の循環配備過程で注目されるのは米側のリアルタイム中継だ。米軍は過去、循環配備の兵力と資源が韓国に到着した時にこれを公式に伝えていたが、今回は計画発表、戦力輸送開始をいちいち公表している。

米側のこのような試みは在韓米軍縮小の可能性を一蹴しようとする次元だと読むことができる。当初、軍の一部からは防衛費分担金交渉が難航すればドナルド・トランプ大統領が在韓米軍撤収を強行する可能性があり、このような場合、比較的取りやすい方法として循環配備を中断することができるという話が出た。該当旅団の規模は４０００～４５００人規模で、後方兵力も含めると６０００人近くなるという。現在、在韓米軍規模が約２万８５００人である点を勘案すれば米国が循環配備を中断する場合、２万２０００人を少し上回る規模になる。

韓国軍内外では、米国の今回の公開基調には北朝鮮に対する警告の意味が含まれているという解釈もある。軍関係者は「防衛費分担金交渉など韓米間に難題が横たわっているにもかかわらず、韓米同盟と韓半島防衛態勢が堅固だという点を北朝鮮に示す狙いもある」と話した。