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サンエー西原シティを拡張展開 町役場旧庁舎跡


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西原町旧役場庁舎跡地の開発イメージ

【西原】西原町(上間明町長)は27日、同町嘉手苅の旧役場庁舎跡地(6614・17平方メートル)の売却について、不動産賃貸業の新中糖産業(同町、福里重盛社長)を購入事業者として内定した。一帯は国道329号小那覇交差点に面した西原の中心商業地で、新中糖産業は県内スーパー最大手のサンエー(宜野湾市、上地哲誠社長)と提携し、跡地の道向かいに位置する「サンエー西原シティ」を拡張展開する。

新中糖産業が地上4階建てのショッピングセンターを建設し、サンエーが運営する。
売却額は8億6800万円。役場跡地西側に隣接する新中糖産業の所有地と合わせた1万1490平方メートルを一体的に整備する。引き渡しから2年以内に着工し、早ければ3年半後の開業を見込んでいる。
施設の地上4階のうち1、2階が外食を含む商業店舗で、3、4階は駐車場となる。町は町議会3月定例会で町有地の売却契約について議決を求める。
跡地西側の新中糖産業の所有地は現在、イオン琉球の「ザ・ビッグエクスプレス西原店」に貸与しているが、借地契約が2年後に切れることから庁舎跡地とともに整備に着手する。
西原町は2014年4月に新庁舎に移転したのに伴い、旧庁舎が立っていた町有地を売却処分する方針を決定。最低売却価格を5億5千万円に設定し、購入を希望する民間企業から事業提案を公募する手続きを11月に開始した。今年1月16日まで事業提案を受け付け、応募があったのは1社だけだった。
新中糖産業は、前身の中部製糖の工場跡地に商業施設を建設し、サンエーが2003年から西原シティとして運営している。
今回の町有地購入の事業提案では「西原町の中心商業地にふさわしいサンエー西原シティと一体化した商業施設の創出」を事業コンセプトに掲げた。