沖縄の未来 白熱議論 20代若者が「100人会議」


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20代が集まり、沖縄の現状とできることについて議論した=3日、西原町の西原中央公民館

 沖縄が抱える課題解決に向けて何ができるか―。20代の社会人や学生らが“次の一手”を考える議論の場「沖縄わかむん100人会議in文教のまち」(主催・わかむんプロジェクト)が3日、西原町の町中央公民館で開かれた。

約120人が参加し「国際」「教育」「歴史文化」「経済」「貧困とセーフティーネット」の5分野に分かれ、それぞれ議論を深めた。「お金より命が大事という教育が必要」「人も観光資源。『この人に会いに行きたい』と思わせるようになろう」などさまざまな意見が出た。
 「わかむんプロジェクト」は、県内企業や行政など各分野で働く若者たちが2年前に発足したネットワーク。この日の会議は、より良い沖縄社会の実現に向けた具体的な行動を考えようと企画した。
 「歴史文化」の中でも基地問題に特化して議論した班は、賛成・反対両方の意見が出て白熱した。結論は出なかったが「賛成、反対、無関心、基地内外の人を交えたコミュニケーションが大事」とまとめた。
 自分自身が「26歳で2児のシングルマザー」という想定で意見を出し合った貧困のグループは「どんな支援制度があるのか、そもそも分かりにくい」とし「一人一人が誰かのセーフティーネットであり続けることが大事だ」と報告した。
 「わかむんプロジェクト」の新垣潤一代表(27)は「議論するだけでなく、具体的に行動に移すところまで持って行きたい」と話した。