未承認工場撲滅へ 県自動車整備会、初の大会開催


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「安全な車社会」を目指すとした大会宣言を読み上げる関係者ら=16日、浦添市港川の県自動車整備振興会本部

 県自動車整備振興会(名嘉真朝次会長)は16日、浦添市港川の本部で、適切な点検・整備による「安全な車社会」の実現を図ることを目的に、「未認証工場撲滅」決起大会を初めて開いた。100人余りが出席し、未認証工場に対する罰則強化など法整備を求める意見が上がった。

 国土交通省の認証を受けた工場は同日時点で県内に1056カ所あるのに対し、未認証工場は確認されただけで180カ所以上が報告されている。
 同振興会は未認証工場の実数は「400~500はくだらない」と推測している。だが現行制度では当事者の許可なく関係機関が立ち入り調査をすることができないため、実態把握が困難とされている。
 これまで振興会は沖縄総合事務局や県警と協力し、未認証工場の実態把握に取り組んだが、思うような成果が得られなかったという。
 このため決起大会を開き、関係者間であらためて取り組みを確認した。
 名嘉真会長は「未認証工場での整備や点検がいかに危険かを多くの県民に理解してもらい、行政と協力しながら取り組みたい」とあいさつした。