被災地に笑顔届ける 恩納・安富祖小中三線同好会


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被災地訪問など幅広い活動を通し成長する三線同好会の子どもたち=5日、恩納村立安富祖小中学校

 【恩納】恩納村立安富祖小中学校の三線同好会が創設から4年目を迎え、活動の幅を広げている。

村内の祭りや安富祖区の行事への参加だけでなく、9月には宮城県石巻市を訪れ、被災した人に三線やエイサーを披露して笑顔を届けた。子どもたちは貴重な体験を生かして沖縄の伝統や魅力を発信している。
 指導する山内久江教諭が同県にある宮城教育大出身という縁から、恩納村から宮城県への支援活動を展開。その一環として、9月15、16日に小中学生14人が、石巻市で開かれた同大の民俗芸能発表会に出演し、仮設住宅を訪問した。
 仮設住宅での公演は数十人が集まり、立ち見も出るほどだった。
 被災地の子どもとの共演もあり、カチャーシーでは県出身者も含め、涙を流しながら踊る人もいたという。
 参加した田仲莉子さん(中学1年)は「あの日の感動が今でも心の中に染みている」と振り返る。
 喜久山夏美さん(同3年)は「舞台で心と笑顔を届けられてうれしかった。私も宮城の人から笑顔をもらった。見て感じたことをずっと心に焼き付けたい」などと話していた。