命の重さ 知って 渡名喜小中、赤ちゃん抱っこ体験


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乳幼児触れ合い体験学習で赤ちゃんを抱く児童=9日、渡名喜小中学校教室

 【渡名喜】渡名喜小中学校で9日、小学5年生から中学3年生の児童生徒を対象とした思春期体験学習(渡名喜村主催)が行われた。

助産師で沖縄キリスト教短期大学非常勤講師の笹良秀美さんが「いのちの大切さ、いのちのつながり」のテーマで講話。「皆さんにはいろいろな人生が待っている。今の自分を大切にすることが、将来の幸せにつながる」と語った。
 笹良さんは冒頭「一生をゆっくりと、じっくりと、考えていきましょう」と参加した生徒たちの顔を見詰めながら語り掛けた。「性について真剣に考え、互いにそして何より自分を大切にし、すてきな時期をたくさんの仲間と過ごし、自分の道を歩んでほしい」と強調した。
 助産師歴23年間で約300人の赤ちゃんを取り上げたという笹良さんは、講話の前に行われた乳幼児との触れ合い体験にも参加。同村の乳幼児がいる母親らと一緒に赤ちゃんとの触れ合い方や、出産育児体験談などを子どもたちに伝えた。
 今回触れ合い体験に参加協力した乳幼児は生後1カ月から1歳まで。まだ首が据わっていない小さな赤ちゃんを抱くことに慣れていない生徒は、とても緊張した様子だったが、母親の指導を受け、自分の腕の中に赤ちゃんをしっかりと抱いていた顔には笑顔があふれていた。
 又吉真鈴さん(小6)は「首が据わっていない赤ちゃんを抱っこしたのは初めてだったが、とても軽くて驚いた。抱き方を教えてもらって、上手に抱くことができてうれしい」と笑顔で話した。比嘉春菜さん(中2)は「赤ちゃんといっぱい触れ合えて良かった。笹良さんの講話では、いろんなことが分かり勉強になった」と感想を語った。
(笹原ナナ通信員)