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うるま陸自訓練場 整備計画大幅見直しへ 政府、別用途の施設検討も 沖縄


うるま陸自訓練場 整備計画大幅見直しへ 政府、別用途の施設検討も 沖縄 陸上自衛隊の訓練場が計画されているゴルフ場跡地=6日、うるま市石川(無人機で撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

【東京】うるま市石川のゴルフ場跡地への陸上自衛隊訓練場整備計画を巡り、防衛省が大幅な見直しを含め計画の再検討に入ったことが28日、防衛省関係者への取材で分かった。土地を購入した上で訓練場以外の用途で使うことや、別の場所に訓練場を確保することも検討している。防衛省は28日、幹部が訓練場問題について協議した。

関係者によると、木原稔防衛相は「県立石川青少年の家」や住宅地と訓練場予定地の近さ、保革を超えて白紙撤回を求める声が上がっていることを重くみている。

一方、土地買収費として数十億円を2024年度予算案に盛り込んでおり、予算計上の取りやめは困難との見方が大勢を占める。
そのため、ゴルフ場跡地を購入しても訓練場としては使用せず、県内の自衛隊施設の再配置で、別の場所に訓練場を確保し、ゴルフ場跡地には周囲への影響が少ない施設を配置する案などが考えられるという。

訓練場を巡っては1日に石川地区自治会長連絡協議会が反対を決定し、24日には旧石川市の元市長や元石川市議会議長・元自民県議らによる「元石川市議会議員OB会」が結成された。玉城デニー知事は17日に木原防衛相に白紙に戻すよう求めた。27日には自民党県連の島袋大幹事長が白紙撤回を求める考えを表明した。 

(明真南斗)