「別組織立ち上げの動きも」 沖縄国際映画祭、今年で終了 吉本興業が離脱→実行委を解散 


「別組織立ち上げの動きも」 沖縄国際映画祭、今年で終了 吉本興業が離脱→実行委を解散  安室奈美恵さんなど多くのスターも参加した歴代の「沖縄国際映画祭」のレッドカーペット
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 沖縄国際映画祭実行委員会は10日、沖縄国際映画祭(島ぜんぶでおーきな祭)を今年を最後に終了するとホームページで発表した。

 7月にも実行委員会を解散する。第16回となる今年の映画祭は20、21日に那覇市国際通り、北中城のイオンモール沖縄ライカム、沖縄市のシアタードーナツなどで開催される。

 3月4日の実行委員会臨時総会で吉本興業が今年を最後に実行委から抜けると表明し、来年以降の開催は困難とみられていた。
 映画祭運営事務局によると3月中旬、7月予定の定時総会をもって実行委解散を諮る書面を各委員に送り、3分の2以上の同意を得て解散を決議した。

 映画祭は2009年に始まり、最大約42万人(第5回)を動員した。実行委員会は県や那覇市、宜野湾市、沖縄市などの自治体と県内各メディアや沖縄観光コンベンションビューローなどで構成。実行委員長は吉本前会長の大崎洋氏が務めている。

 映画祭へ1千万円の補助金を支出し、支援してきた那覇市の知念覚市長は「今後も(開催が)ないとは明言されていない。いろんな形を模索しながらチャレンジする動きはある。新たなステージに持って行けるようにみんなで努力したい」と語った。

 映画祭運営を主導してきた吉本前会長の大崎氏について「吉本とは別に自分で(組織を)立ち上げながら、沖縄の魅力を発信していきたいとのコメントもいただいている。どうできるのか。わたしも一緒にやっていきたい」と語った。

 (嘉手苅友也、嘉陽拓也)