南城市長セクハラ疑惑 「市長からのセクハラ」複数の申告 市議ら職員アンケートの詳細を説明


南城市長セクハラ疑惑 「市長からのセクハラ」複数の申告 市議ら職員アンケートの詳細を説明 南城市役所(資料)
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

 沖縄県南城市の古謝景春市長のセクハラ疑惑について、市議会の野党、中立、無会派の7人でつくる「南城市ハラスメント問題調査検証議員連盟」は29日、市職員を対象に実施したハラスメントに関するアンケート結果の詳細を公表した。「市長から胸や腰を触られた」「キスをされた」との回答が複数寄せられていたことを明らかにした。

 アンケートは昨年12月末、非正規や業務委託を含む全ての市職員を対象に直接カードを配布し、今年1月10日までにオンラインで73件の回答を得ていた。

 29日のハラスメント問題に関する市議会特別委員会で、議員連盟側が回答者が「公開可能」とした39件について説明することを提案した。与党側が難色を示して折り合わなかったため、特別委終了後に公表に踏み切った。

 アンケートの中には、「市長から後ろから抱きつかれ胸や腰を触られた。何度か触られた後にディープキスもされた」という回答があった。このほかにも「腰や胸を触られたことがある」「言葉によるセクハラはもちろん、女性職員の身体を触るのは普通にたくさんあった」などの回答が寄せられていた。

 市側は、市長からハラスメントを受けたという職員からの申告はないと主張している。アンケートには「上司はセクハラの事実を知りながらもそれを隠し、市長を応援している」などと市側への不信感をつづったものも複数あった。

 古謝市長は同日、アンケート結果についての琉球新報の取材に「それはうそでしょ。私はやったことはありません」と答えた。