北中城もっと長寿に 村が独自に健康対策


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「まちかど健康相談」で食育サンプルを使い栄養バランスを診断する参加者ら=10月18日、北中城村のファミリーマート北中喜舎場店

 【北中城】女性の平均寿命が日本一を誇る北中城村で、さらなる健康づくりを進める事業が活発だ。働き盛り世代の食事を食品サンプルによって指導する「まちかど健康相談」や「健康マエストロ養成」に力を入れている。

 村は沖縄ファミリーマートと提携し、村内の屋宜原店、和仁屋店、喜舎場店の3店舗に血圧計と体重計を設置しているほか、月に1回、各店舗で食品サンプルでの食育診断などを「まちかど健康相談」として実施する。
 普段の食事通りに本物そっくりの食品サンプルを並べ、「食育SATシステム」を使うことで、瞬時に栄養バランスや不足栄養素などを診断できる。
 ファミリーマート北中喜舎場店で初めて診断をした河野美咲さん(20)は「今までは食事の時にサラダを取るように気を付けていたくらいだったが、考えるきっかけになった。面白く実践できる」と話した。
 また、栄養、運動、休養の3要素を学び、村の健康づくりの担い手となる「健康マエストロ」を養成するため、28、29日にEMウェルネスリゾートコスタビスタ沖縄ホテル&スパに泊まりがけで講座や体験を行う。食事の栄養バランスの見直しや軽い運動の実践、睡眠を工夫する講座などの内容で、1カ月後に血液検査を行う。
 村健康保険課の奥間かほる課長は「自分のために健康を考える時間をつくってほしい。1泊2日の健康マエストロ事業はじっくり自分を見詰め直すいい機会になるはずだ」と話し、参加を呼び掛けた。
 健康マエストロ養成事業は県内在住者のみが対象で、先着10人まで。食事2回、スパ利用料込みで3千円。
 まちかど健康相談は開催日の午前10時から午後1時まで誰でも利用できる。申し込み・問い合わせは村健康保険課(電話)098(935)2233内線267。