【 沖縄おでん 】 沖縄に来たら一度はおでんが食べたい。それも、老舗とか元スナック?みたいな店がいい。そう、お店はさくら坂あたりにあるといい。以前からそういうお店はお店の人も高齢化していて、こういう文化遺産みたいなお店はいつまで、、、そんなふうに思っていた。 悦ちゃん。桜坂にあった、名店。いつしかその扉は開かなくなった。でも、えっちゃんの店の記憶はこの、桜坂社交街にはちゃんと残っている。じゃんじゃんのおじいは、もともと松山(松山って四国じゃなくて、美栄橋とかの向こう側のな配置の歓楽街のこと)で、お店が終わった人たちのための深夜食堂をやっていたそうだ。 となりにいるオジイは、しこたま泡盛を飲んでいる。お元気で、素晴らしい。店主の昔の店からずっと通っているのだそうだ。えっちゃん、な!わしはなかなかいれてもらえんかったのよ、いつもよっぱらってたからさ、、、、 そんな話を店主と、隣のおじいと懐かしみながら、僕もおでん。沖縄では盛り合わせ、一択。それと、泡盛。沖縄の泡盛は1号とっくりだからいい。飲みごたえも、抜群。 オジイのテビチは何時間も煮込んだものだ、素晴らしい。辛い沖縄ウインナー。れたす。味わい深い沖縄おでんの、おだし。カラカラカラ、と響くグラスの氷。ざっくりとした室内空間。これぞ、沖縄おでんを出すお店。ああ、いい。とってもいい。オジイたちの昔話を、話半分ききながら。 沖縄に来たらおでんが食べたい。沖縄おでんの味と泡盛が、心をほぐしてくれる。そしてそのお店は、やっぱり桜坂がいい。ここにある、思い出ばなしとおでんの愛称は、抜群だ。