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お知らせ

東福寺 涅槃会(ねはんえ)-大涅槃図御開帳-

本堂の大涅槃図 往昔畫聖兆殿司(明兆)筆

当寺にございます、京都三大涅槃図の1つ「大涅槃図」は、現在修復作業を行っております。
完了までに数年を要する修復作業となりますので、その期間中は、例年「大涅槃図」をご開帳いたします行事でもご覧いただくことができません。
修復期間中はご参拝の皆さまにご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力賜りますよう、お願い申しあげます。

3月14日は、旧暦2月14日にあたります。涅槃会は全国のお寺で執り行われている行事であり、東福寺では通常非公開としている「大涅槃図」を御開帳し本堂にて法要を執り行なっています。
当本山の大涅槃図は、京都三大涅槃図の1つと言われています。室町時代の画聖、兆殿司(明兆)によって描かれたものであり、縦約12m/横約6mと非常に大きな涅槃図となっております。さらに東福寺の大涅槃図は、他の涅槃図とは違い、猫が描かれている大変珍しい特徴があります。
この期間中は、通常非公開である本堂を一般の皆様にも拝観できるように特別公開しております。本堂の天井に堂本印象筆の巨大な蒼龍図が描かれています。素晴らしい画風の蒼龍ですので、ぜひ拝観ください。

また、東福寺本坊庭園では東福寺未生流による献花展・呈茶も開催しております。尺八献笛を予定している他、境内では3日間甘酒の接待も行なっております。この時期だけ本堂にて授与される花供御も大変有名です。

本堂天井の蒼龍図
■ 涅槃会(ねはんえ)とは?
雪景色の本堂

仏陀釈尊が入滅された2月15日にちなんで行なわれる行事の事です。仏陀釈尊が入滅される前日の2月14日に「仏涅槃図」を掲げ、仏陀釈尊が最後に成された説法が記されているお経「首楞厳経(しゅりょうごんきよう)」などを誦読する法要です。

■ 魔除けの猫
涅槃会に描かれた魔除けの猫
他にも描かれている様々な動物

大涅槃図に描かれている猫ですが、東福寺では「魔除けの猫」としての縁起が伝わっており、それは次のようなものです。

「往昔畫聖兆殿司(おうせきがしょうちょうでんす)、大涅槃像(だいねはんぞう)を描かんとしける時、一匹の猫、何処よりか絵具を咥え来たること度々なり。
殿司、之を憐れみ猫は由来罪業深重(ゆらいざいごうしんちょう)にして、佛の慈悲にも浴し兼ねたるものなるが、今佛涅槃の絵具を持ち来たりし功徳に依り、罪業消滅魔障退散(ざいごうしょうめつましょうたいさん)し、速やかに佛果を成ぜりとて畫中に猫を加へぬ。
世人傅へ聞きて、之を魔よけの猫と称して珍重しけるが、今復ここに其形(そのかたち)を模して、弘く十方に頒ち、世の篤信の人をして悉く魔を除き福を得せしめんとて、二夜三日の祈念を籠め造りし像なりされば、深く念じて其霊験のあらたなるを知るべし。」

拝観された際には、ぜひご覧下さい。

■ 東福寺『花供御(はなくそ)』の由来
花供御もお授けしております

正月にご本尊に供えた鏡餅のお下がりを小さく刻み、焼いてあられにしたもの。これを涅槃会法要の際、参拝者の献花や供物に対するお返しとして配らたと伝えられています。
本来、仏様への献花や供物を『花供御(はなくご)』と言いますが、『はなくご』という音とお返しのあられの見た目が似ていることから「お釈迦様の鼻クソ」と揶揄され、『花供御(はなくそ)』と呼ばれるようになったといわれています。
当寺の花供御は、『古来よりこの御供を年々受くる人は長病をせざる』と伝えられ、お釈迦様への御供えのお下がりを頂戴し、無病息災を祈念するものです。
どうぞご賞味してください。

花供御:1袋 300円

期間
毎年 3月14日~16日
※現在修復作業中につき、ご覧いただくことができません。
時間
午前9時~午後3時30分
※最終日は午後3時まで
拝観料
無料
場所
東福寺
アクセス
JR・京阪電車「東福寺駅」下車、徒歩約10分
市バス「東福寺」下車、徒歩約10分
備考
東福寺未生流による献花展・呈茶
甘酒の接待
本堂にて花供御を授与。
それ以外にも多数の限定記念品を授与しております。
開催期間中のいずれかの日に、尺八献笛(13時〜)も行なわれます。

行事

東福寺で行なわれる、行事や催し物をご紹介いたします。
通天橋や方丈庭園は常時公開しておりますので、ぜひご覧下さい。