篠田麻里子、不倫妻役で見せた女優としての“覚悟” 本能をさらけ出した大胆演技が話題に

篠田麻里子、不倫妻役で見せた“覚悟”

「朝ごはん、置いてあるから」

 そう静かに告げた声は「パパ、お見送りして〜!」と明るくお願いした娘とは、全く違うトーンで、その目に感情は込められていなかった。一目で夫のことなどどうでもいいのだということが分かってしまうその表情に背筋がぞくりと震えた。

 1月20日に放送された伊藤淳史主演のテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』の第1話で、本作のヒロインが篠田麻里子であることが明らかになった。篠田の本能にまみれた演技はまさに、悪嫁(およめ)の名にふさわしいものであった。

 本作は、漫画家・大竹玲二による漫画『離婚しない男』(講談社)を原作とする、“リコン・ブラックコメディ”。妻・綾香(篠田麻里子)の不倫に気づかぬフリをしながら不倫の証拠を日々収集し、父親が親権を獲得するという困難な壁に立ち向かう男・渉(伊藤淳史)の姿を描いていく。脚本は、2024年3月31日をもって放送作家業と脚本業から引退することを発表した鈴木おさむが手がけている。

 渉は、大手新聞社の社会部エース記者だったが、ある時偶然、妻・綾香の不倫を目撃。離婚を決意し、キャリアを捨て在宅ワークができる部署に異動して家事に勤しむなど娘の親権を獲得するべく着々と準備を進め始める。綾香は本作における重要なキャラクターの1人だったが、放送に先立って公開されたビジュアルでは顔が隠されており、その正体は謎に包まれていた。

 第1話でその姿がサプライズ発表された形だが、「え!? 篠田麻里子が出演!?」という驚きをさらに超えてしまうほど、篠田は大胆すぎる演技を見せている。綾香は、愛娘の心寧(磯村アメリ)を芸能事務所のマサト(小池徹平)からスカウトされ、娘を人気子役にしたい一心で熱心なステージママと化していく。しかしその裏で、マサトと燃えるようにお互いを激しく求めあう不倫関係に陥っていたのだ。このマサトはスリルがあればあるほど燃える男のようで、事務所の一室で抱き合ったり、綾香が住み、渉が在宅しているマンションの隣室にわざわざ引っ越してきてそこで綾香と情事に及んだりするのだ。綾香もそれを楽しんでいる節があり、隣の部屋に夫がいて、聞かれるかもしれないと嫌がりながらも鈴の付いた首輪をマサトにつけられ、その音が鳴っただけで艶やかな声をあげ、体を骨抜きにされてしまうのだった。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる