支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 171人
- 募集終了日
- 2021年5月31日
小出監督の鬼メニューを可能にしたボウルダーの力(有森裕子)
このたびは、多くの方々からBoulderStrong,Japan活動へのご賛同とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。代表発起人の有森裕子です。
米国コロラド州ボウルダーは、多くの日本人ランナーが合宿(高地トレーニング)でお世話になった街です。その地で銃乱射事件が発生し、その支援と援助のためにクラウドファンディングによる寄附を募集させていただきました。
皆様からたくさんの支援が寄せられ、掲げた目標の100万円を既に達成することができました。コロナ禍において大変な中、お一人お一人の温かいお気持ちが集まり、多くの支援を現地に届けることができることに、発起人を代表して御礼申し上げます。
さて、ボウルダーは、私にとって、とても縁の深い場所です。最初に訪れたのは、バルセロナ・オリンピックの女子マラソン代表に決まった後です。バルセロナ・オリンピックに向けて、マラソンのための高地トレーニングを積むためです。
その成果が出て、女子マラソンで銀メダルを獲得できたことで、ボウルダーは一生忘れることのできない思い出の地となりました。自然豊かな環境は、私にとっては、憩いの場所であり、トレーニングに没頭できるエネルギーを与えてくれる不思議な力を持つ街でした。
ボウルダーでトレーニングする顔ぶれは、陸上の長距離界では、世界的なスターばかりでした。もしかしたら、世界のトップランナーも同じような気持ちでボウルダーをトレーニング拠点にしていたのかもしれません。
世界で勝負できる心身の状態を作ることができる街(環境)。そういった意味で、ボウルダーは自分自身を見つめながら「トレーニングに集中する時間」と「リラックスする時間」の [ON] と [OFF] が作りやすい街だと思います。
小出監督は、感性を大事にしながらも緻密な計算をする方でした。ボウルダーでのトレーニングを年々重ねながら、そのノウハウを構築していったと思います。それはそれは厳しいトレーニングでした。はっきり言って、“鬼メニュー”です。
でも、不思議なほどに、それを消化できるような環境と雰囲気がボウルダーという街にはあるのです。
どんなに練習で疲れても、調子が悪くて気持ちがふさぎ込んでも、ボウルダーはすべてを包み込む優しさに溢れ、私を前向きにさせるエネルギーを注いでくれる“何か”がありました。
私も小出監督も阿吽の呼吸で、“それ(何か)”を信じ、この地にすべてを委ねて、毎日の目標に向けて時間を過ごしていたと思います。
大自然に囲まれた標高1600mの街。治安も良く、そこに住む人々が、とにかく大らかで、最初に訪れた時からボウルダーが好きになりました。トレイルコースやトレキッキングコースも充実していて、一歩踏み出せば、自分が自然に溶け込むような感覚に浸ることができます。
無心で走ることを楽しむ、いわゆるランニングハイ状態にいる自分が出現しやすかったかなと感じます。時にはオリンピックを思い描いて、はたまた、前日の練習を反省しながら(笑)、など、当時の私にとって、走ることの意味を考え、自分自身を見つめ直すには、うってつけの環境(心のオアシス)だったような気がします。
それらすべてを含めて、私たちを包み込み、前向きにさせる“何か”=不思議な力が、間違いなくボウルダーには存在します。「それが何なのか?」ボウルダーでの合宿は、毎回それを探す旅を楽しんでいたようなものかもしれません。
その“何か”の一つが、OFF TIME の過ごし方。ちょっとおしゃれでくつろげる CAFE 探索の散歩が私の一番のお気に入りでした。
いろんなタイプの CAFE があり、その日の気分によって場所を選んで、チームメイトとトレーニング以外のおしゃべりで気分転換していましたね。
監督も時々一緒に行くのですが、行く先々で周囲を観察し、次なるトレーニング場所を何気に探している人でした(笑)。そんな監督でしたから、面白いエピソードがあります。
私たちは、厳しい坂道や起伏の激しいコース、勾配の厳しいトレイルなどを見つけた場合、監督を近づけないようにしていました。監督の頭の中は、トレーニングについて考えることで常に頭が一杯。そんなコースを知られたら大変なことになるのが目に見えています。そうでもなくても、練習がきつくてたまらないのですかから・・・(苦笑)。
こんなことをここで告白すると、「有森よ~。俺にそのコースを教えてたら、メダルの色も違ったのになあ」と小出監督の声が天から聞こえてくるようで、気が引けますが、「監督ごめんなさい。でも、監督の練習で、私たちはいつもお腹一杯でしたよ」と返すつもりです。
ボウルダーでの思い出はここまでとして、事件と本支援活動について話したいと思います。
リクルートチームがボウルダーでの生活拠点にしていたのが、TABLE MESAというエリアです。山やトレイルコースの入り口で、目の前には高校のトラックがありました。トレーニングジムも徒歩圏内で、素晴らしい環境だったと思います。
そのエリアに店舗を構えるスーパーマーケットが、今回の銃乱射事件の現場になったと聞いた時には、驚くと同時に、深い悲しみを覚えました。私たちがよく通ったお店が10人の尊い命を失う現場になったことに、背筋が凍る思いがして、他人事とは思えない緊張が私の全身を覆いつくしました。
事件のニュースを聞いて、ボウルダーを知る世界のランナーが絶句して悲しみ、心配したことでしょう。世界各国のランナーが基金を立ち上げて、ボウルダーを支援する動きを見せたのも、私と同じように、ボウルダーに助けられたランナーが大勢いらっしゃったからだと思います。
これから先も同じように、各国のランナーがボウルダーでのトレーニングを経て、世界のトップ選手の仲間入りを果たすことと思いますが、それはボウルダーという街が、今までと変わらないまま、世界を目指すランナーに、不思議な力を与えてくれる街であり続けることが条件になるような気がします。
ボウルダーを暴力や差別から断固として守るという意思表示と支援が「BoulderStrong」活動なのだと思います。 その先にあるのは、小出監督と私が信じた “ボウルダーが持つ不思議な力” が永遠に失われないでほしいという願いなのではないでしょうか。
私たちがお世話になったからという感謝の気持ちも大きいですが、それよりも、今後、ボウルダーを訪れる日本人ランナーがボウルダーに溶け込み、“ボウルダーの不思議な力”を借りてトレーニングを積んでもらうためにも必要な支援活動だと思っています。
そういう意味で、個人ではなく、日本からの支援というかたちが望ましいと考え、クラウドファンディングを通して、支援を募集させていただいた次第です。
クラウドファンディングには、現実業団チームのスタッフや選手、元実業団選手から多くの寄附が寄せられています。チームジャパンという大袈裟な表現で始めた支援活動ですが、その名に恥じないメンバーが含まれていることをお伝えさせていただきます。
このクラウドファンディングも、残り1週間を切りました。多くの方々の思いを繋ぐためにも、一人でも多くの方のお気持ちとご支援をいただけると幸いです。
最後までよろしくお願いいたします。
BoulderStrong,Japan
代表発起人 有森裕子
リターン
3,000円
3,000円支援コース
■発起人とボウルダーウエーブ代表からお礼のメール
■報告書へのお名前掲載(ご希望者のみ)
※寄付金控除の対象にはなりません。何卒ご了承くださいませ。
- 支援者
- 53人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年8月
5,000円
5,000円支援コース
■発起人とボウルダーウエーブ代表からお礼のメール
■報告書へのお名前掲載(ご希望者のみ)
※寄付金控除の対象にはなりません。何卒ご了承くださいませ。
- 支援者
- 45人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年8月
10,000円
10,000円支援コース
■発起人とボウルダーウエーブ代表からお礼のメール
■報告書へのお名前掲載(ご希望者のみ)
※寄付金控除の対象にはなりません。何卒ご了承くださいませ。
- 支援者
- 63人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年8月
30,000円
30,000円支援コース
■発起人とボウルダーウエーブ代表からお礼のメール
■ステッカー
■報告書へのお名前掲載(ご希望者のみ)
※寄付金控除の対象にはなりません。何卒ご了承くださいませ。
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年8月
50,000円
50,000円支援コース
■発起人とボウルダーウエーブ代表からお礼のメール
■ステッカー
■報告書へのお名前掲載(ご希望者のみ)
※寄付金控除の対象にはなりません。何卒ご了承くださいませ。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年8月
100,000円
100,000円支援コース
■発起人とボウルダーウエーブ代表からお礼のメール
■ステッカー
■報告書へのお名前掲載(ご希望者のみ)
※寄付金控除の対象にはなりません。何卒ご了承くださいませ。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年8月