レポドラ日記

長野県の天然記念物「木曽馬」の赤ちゃんが、豊田市で誕生!!

愛知県豊田市にある鞍ヶ池公園に行ってきました。
鞍ヶ池公園は東海環状自動車道の鞍ヶ池スマートICを下りてすぐのところにあります。

池、植物園、室内プレイルームなどなど…大自然の中に様々な施設がありますが、その一部にある動物園で、4月23日に赤ちゃんが生まれたそうです。

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鞍ヶ池公園の動物園

牧場の香りがする、鞍ヶ池公園の動物園には様々な動物がいます。



羊、馬、サル、鳥、ワラビ…
大自然の中でのびのびと動物達が生活していました。



モルモットの赤ちゃんも見せていただきましたよー!
そんな中で今回は、4月23日に産まれた木曽馬の赤ちゃんについて、お話を伺ってきました。
動物飼育員の犬塚拓哉さんにインタビュー!

絶滅寸前だった木曽馬

木曽馬とは、日本古来の在来種の馬のことです。
長野県の木曽地域を中心に飼育されており、長野県の天然記念物に登録されています。乗馬用の馬のようなサラブレッドとの違いの一つは大きさです。



左がサラブレッド、右が木曽馬の大きさです。

体の大きさは130cm~140cmほど。
こんなにも変わるんですね!
木曽馬は昔は農耕や荷物の運搬で活躍していましたが、その役割が機械に取って代われ、頭数が減少…。
全国で50頭以下という、絶滅寸前まで追いやられました。

そこで木曽馬保存会などが中心に保護活動が行われ、今では全国で140頭ほどが飼育されています

それでもまだまだ希少な木曽馬。
大事に育てていきたいですね。

長野県の馬が、何故豊田市に?

希少な木曽馬は、鞍ヶ池公園の動物園に4頭もいます。
全国の動物園の中では最多の頭数!
長野県の天然記念物の木曽馬は、何故豊田市にいるのか?

鞍ヶ池公園は昭和39年に公園として誕生しましたが、当時は観光牧場と県の畜産センターを兼ねていて、昭和41年~50年には牛も飼育されていました。

そのこともあり、鞍ヶ池公園の動物園に木曽馬が寄贈されたのではないかと言われているそうです。

木曽馬の赤ちゃんに会ってきました!

名前は鞍奈(あんな)ちゃん。
鞍ヶ池公園の木曽馬として育ってもらいたいという思いのこもった名前!



大きめなお馬さんのぬいぐるみのような愛らしさ!
犬塚さん曰く、脚はまだまだ細いようです。



この時は遊びすぎたので少し休憩中です。

性格はやんちゃでマイペース。
まだ赤ちゃんなのに走り回る、走り回る。
デビュー時には園児達がきゃっきゃ楽しむ中、堂々と眠る、眠る。

鞍奈ちゃんのお母さんの藤富(ふじとみ)は、長野県にある開田木曽馬の里に預けて種付けをし、昨年の6月に豊田に戻ってきました

藤富は現在14歳。人間の年齢でいうと約49歳。なかなかの高齢です。

そのため、出産には反対の声がありましたが、出産できる最後のチャンスかもしれないと、繁殖に挑戦したそうです。結果、大成功でしたね!

犬塚さん、出産の様子はどうでしたか?
「予定よりも一週間早く産まれたので深夜にひとりで…。僕らが訪れた時には、立っている赤ちゃんがいました。」

設置されていたモニターで出産の様子を確認したところ、安産だったそうです。
上手く産まれた馬、鞍奈ちゃん。



しかし、まだまだ希少な木曽馬です。
鞍奈ちゃんの成長も皆で見守っていけたらいいな、とほっこりしながら帰りました。
(小林美鈴)
鞍ヶ池公園動物園
愛知県豊田市矢並町法沢714-5
TEL 0565-80-5310
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2018年05月17日16時47分~抜粋

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