奥の細道~象潟~

芭蕉も憧れた地「象潟」
2021-09-06 11:39:21
今も昔も、文人墨客たちが訪れるのです
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松島は笑ふが如く 象潟はうらむがごとし

 

と記された象潟は

その昔、文人墨客たちのあこがれの地でした

 

「うらむ」は恨むではなく

憂いに沈む美人の風情だという表現です

 

 

松尾芭蕉は文人たちの詠んだ倭歌に

思いを馳せ

敬愛する西行の500年忌の年に

奥の細道に旅立っています

  

今でも大変ですのに

当時はどれ程の苦労をして訪れたのでしょう

 

大きな潟の中にあまたの島が点在する

不思議な景観が広がっていました

 

八十八潟・九十九島と呼ばれ

それ以上の数の島が

存在していたのです

  

海ではなく、潟だったのです

潟湖(せきこ)の中

松が飾る島々

文人たちは舟で巡り

その景色を楽しんだのです

 

潟湖に浮かぶ九十九島

朱塗りの橋に蚶満寺

仰ぎみれば

鳥海山が悠然と佇み

水面にはその姿が映りこむ

振り返れば荒々しい日本海

  

今では田植えの季節に往時を偲ぶばかりです

  

けれども

和歌や俳句に魅せられた方が

なんと多いことか!!

日本のみならず

海外からもいらっしゃいます

  

そんな方々との交流が

とてもとても大切な宝ものなのです

 

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