横須賀ぷらから通信は「【プラ】ス1時間ここ【から】歩く」をテーマにしたお散歩メディアです。

【北久里浜】平作川を歩く④北久里浜〜久里浜までひと駅さんぽ

平作川を何回か歩いてきましたが、ようやくいちばん平作川っぽい感じを味わえるエリアまでやってきました。北久里浜駅から京急久里浜駅あたりまでの、国道134号線と並行して流れる流域です。

とはいえ、今回歩くのは134号の対岸。北久里浜周辺の人にはわりとおなじみだと思うのですが、ほかの地域の方はあまり通ったことがない道ではないかと思います。というのも……。歩きながらご紹介しますね。以前に歩いた平作川はこちら。

今回歩いたルート

平作川を歩く④北久里浜〜久里浜 - Google My Maps

京急「北久里浜」駅から出発し、国道134号線を渡り、少し商店街を歩きます。ちょっとだけ寄り道してからスタート!

河口より4km

「北久里浜」駅

改札を出たらロータリーを右手に向かい、そのまま横断歩道をわたってまっすぐ歩きます。写真を撮り忘れたのですが、居酒屋「一升屋」さんのところで左に曲がると、突き当たりが平作川です!

河口より4km

突き当たった場所に人道橋があります。上ってみましょう。

じゃまするもののない川面!

わたしが北久里浜駅をよく利用していたのは20年くらい前なのですが、そのころはプレジャーボートがそこそこ係留されていました。こんなに何もない状態は初めて見たかも。ずいぶんすっきりしましたねえ。

森崎公園

森崎公園

人道橋を渡った向かいには森崎公園があります。トイレのある公園です!(散策のときはけっこう大事な情報)

五郎橋

五郎橋には平行して横須賀線が走ります

ちょろっと寄り道。久里浜とは逆方面、川上に少し進みました。大きな道路に出たところにある橋が、五郎橋です。

五郎橋から川下を眺める

五郎橋の名前は、岩戸五郎という人物に由来すると言われています。この人物は三浦義明の郎党で……、と、三浦一族に関する言い伝えも。きっとそのうち樽瀬川さんが案内してくれると思うので、わたしからのご紹介はこのへんにしておきますね。

出典:地理院地図

五郎橋に寄った理由は、ここでいったん川沿いの道が切れるからなんです。上の地理院地図だと、右端が五郎橋。そこから左手が上流です。横須賀線が横断していることで道が切れているのがわかります。というわけで、今回は五郎橋が実質的なスタート地点ということになります。

実はけっこうな坂だったり

話に聞いたくらいで実際がどの程度なのかは詳しく知らないのですが、平作川の川底は関東大震災でけっこう隆起してしまったんだそう。それ以前はもう少し深い川だった……というのを、こういう高低差からも偲ぶことができそうな、いやでも関係なさそうな気も。どうなんでしょうね。

歩車がしっかり分離してます

北久里浜駅付近の川沿いは、歩車がちゃんと分かれているので安心して歩けます。歩道のほうが高いので平作川を歩きながら眺められるのも良い。この日は潮が満ちる時間帯だったみたいで、川の流れとは反対にさざ波が立っているのが見えました。

湘南橋

湘南橋まで歩きました

てくてく北久里浜駅方面へ対岸を歩き、さきほどの人道橋などを通りすぎて湘南橋までやってきました。ずっと長いこと、写真の奥に見える森崎大橋のほうが湘南橋なのかと勘違いしてたんですけど違うんですよね……。

プレジャーボート撤去のお知らせ

さっき話題にしたボートがなくなったお話。神奈川県による重点撤去が行われたのでした。平成28年ということはまだ5、6年ほどしか経っていないんですねー。意外と最近まで無許可係留が続いてたんだな。

なんとなくまだ係留の名残が

しかしほんとにまったくいなくなってしまいました、ボート。すごいなー。

今でもよく覚えているのですが、小学生のころ新聞の折り込みで入っていた不動産広告を眺めていたら(間取り図を見るのが好きな子どもでした)平作川沿いの中古売り家があったんです。備考欄には「ボートつき(平作川に係留)」。「ボート、置いていくんだ?!」ってびっくりしました。よく考えると、平作川だって無許可で係留していたわけなので、引越の際に持っていけるような場所なんてあんまりなかったんでしょうね。

矢部川合流地点

やべかわはし

さらに歩くと、水道局のでっかいパイプがある橋が。「やべかわはし」、矢部川の合流地点です!

矢部川は衣笠山・衣笠城址あたりを源流にして、大矢部〜佐原の平地を流れている川。三浦一族も船やら徒歩やら騎馬やらでよく行きかったのではないかと思います。今年の大河ドラマに矢部川流域が登場する可能性、高いんじゃないかと思っているのですがどうでしょう。いまから楽しみです。

衣笠城址や大矢部については以前の記事をどうぞ。

横浜横須賀道路が上空を通っています

今歩いているあたりは佐原、対岸は池田町です。川沿いののんびりした道があって、対岸は国道で交通量が多くて、というギャップがもともと好きだったんです。そこに上空を横切る横横が追加されてさらに情報量が多くなりました。見えてる景色もお互い全然違うんだよなあと考えると不思議な気持ちになります。

河口より3km

ようやく1km歩きました

そうこうしているうちに河口から3km。

橋のない区間

橋のない区間に突入しました

横横の高架下に隠れる感じでかかっている梅田橋を過ぎると、JR久里浜駅前まで橋のない区間に突入します。この区間、対岸に用事があって渡り忘れるとけっこう後悔します。

まっすぐ進むと……?

そのままてくてく歩き続けると、おや? ケイヨーデイツーの前あたりで先行きがちょっと怪しくなりました。ここにて自動車はいったん通行止めです! 徒歩の通行は可能ですのでご安心を。

ちょっとだけ続いていた歩道もおしまい

申し訳程度に岸壁にへばりついていた歩道もここで行ったん終点です。

わくわく!

細い道ってどうもわくわくするんですよね。先に進みます!

自動車が通れない道

いい天気だなー

国道、川、細い道に加えて、右手には横須賀線もこんにちは。たまにガタンガタン……と通りすぎていくのがなんとも風情があります。京急は左手の、少し国道から奥まったあたりを走っています。交差点からのぞくとなんとなく線路が見えます。このあたりに存在している動くもので、自分がいちばんゆっくり移動している感じ、好きです。

また道が広くなります

しばらくすると細道は終わり、また自動車が通れる道が復活します。

あ、二輪通れるんだ

道が広くなったところに掲示がありました。自転車はみんな通っているのを知っていたんですが、オートバイもOKなんですね。知りませんでした。

河口より2km

看板のデザインはずっといっしょです

もう1km歩きました! さてさて久里浜が近づいてきたぞ。

さらにはげしく係留の痕跡が

街路樹の紅葉がそろそろ見頃だなーと思いながら進みます(2021年11月末に歩きました)。

久里浜1丁目第2公園(整備中)

おっ!

みかさ交通のお隣、以前は横須賀市の南部土木事務所だった場所に工事が入っています。ここは横須賀線の線路を挟んで向かいにある、旧「久里浜みんなの公園」の代替用地です。

ご指定のページは見つかりませんでした。|横須賀市

みんなの公園、池も埋め立ててしまうんですね。完全な代わりにはならないでしょうが、こちらの公園はそれで楽しみです。「久里浜1丁目第2公園」という名前になる予定だそうですよ。

まあまあ広いです

空き地自体はまあまあ広くて、JR久里浜駅の手前まで伸びています。ほぼ全面的に公園に生まれかわるみたいなので、駅から遊歩道的な楽しみ方もできそうですね。

久しぶりの橋!

こんにちは134!

ちょっと歩くと、134号が平作川を渡ってこちら岸にやってきました。もうすぐ久里浜駅です!

JR「久里浜」駅着

JR「久里浜」駅にとうちゃーく!

無事駅に到着しました。ちなみに先ほどの新しい公園は右端に写っている自販機わきから、現在ある道を通ってアクセスできるようになるはずです。いいですねー。

と、ちょっと変わったコースでひと駅散歩、そして平作川下流歩きが終わりました。普通は北久里浜から久里浜を歩いて移動するなんてしないと思います。が、ちょっと運動したいなーとか、時間があまったなーなんてときにはぜひお試しください。134号側を歩くよりものんびりとできる散歩道のご紹介でした。

赤星友香
赤星友香

横須賀ぷらから通信主宰。クロシェター / ライター。普段はpiggiesagogoという屋号で編み図を作ったり、別館1617という自主レーベルで本を作ったりしています。横須賀育ちの北関東在住で、わりとつねに三浦半島に行く口実を探しています。

タイトルとURLをコピーしました