定年退職しても失業手当が受けられる

定年退職後に再就職したいものの、退職時点ではまだ仕事が決まっていないときは、雇用保険の手続きをすることで失業手当(雇用保険の失業等給付の基本手当)を受け取ることができます。

ただし、失業手当は新しい仕事に支給される手当を見つけて再就職してもらうためなので、退職後にしばらく休もうと考えている人や、仕事を探さない人は受け取ることができません。ハローワーク(公共職業安定所)で仕事を探し、就職活動をする必要もあります。

失業手当の対象となるのは、64歳までの人です。65歳以上の人が離職し、再就職先を探す場合には失業手当ではなく「高年齢求職者給付金」がもらえます。

高年齢求職者給付金の金額の計算方法は失業手当と同じです。しかし、高年齢求職者給付金の支給日数は雇用保険の被保険者期間が1年未満の場合30日分、1年以上の場合でも50日分と、失業手当よりも少なくなっています。失業手当よりも日数が少ない分、もらえる金額は少なくなります。