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「亀山薫を相棒に戻したことには深い意味がある」ペナルティ・ヒデが考察する『相棒』新シーズンの今後

2000年にスペシャルドラマとして誕生して以来、国民的ドラマとして定着した『相棒』。10月19日(水)には、最新作『相棒season21』の第2話が放送される。

テレビ朝日では新シーズンのスタートを記念し、「相棒インタビュー企画」を実施。各界の“相棒ファン”の著名人に、同作への熱い思いを語ってもらった。

今回は、ペナルティ・ヒデへインタビュー。

「芸能界の相棒好きというポジションだけは絶対に譲れません」と豪語するヒデに、同作との出会いや印象に残ったエピソード、今後の作品へ期待することを聞いている。

◆「新しい刑事ドラマの幕開けを垣間見た」

ヒデ:「新シーズンがはじまるということで、次の相棒を僕なりに推理していました。誰が当たりましたか? 亀山薫って。これはもう製作さんの最大の裏切り、最高のキャスティングですよ」

初代相棒・亀山薫復活のニュースに、そんな感想を抱いたというヒデ。芸能界きっての『相棒』フリークの彼でさえ、亀山薫の復帰は予想していなかったそう。

ヒデ:「やっぱり初代を持ってくるというのは相当な覚悟があるでしょうし、本当に楽しみでしかない。この14年の間に2人の関係性が多少ズレたり、葛藤も生まれているだろうから、人間らしくぶつかったり、ちぐはぐな感じが出るシーンもあるのかと思うとさらに興味深いです」

これからはじまる伝説のコンビの“新章”に期待を隠せないといった様子だが、そもそも同作との出会いはどんなものだったのか?

ヒデ:「シリーズ化する前の特番で初めて見た時に好きになりましたね。非常に生意気なことを言いますと、『あーこれいけるぞ』と思いました。間違いなく連ドラとしてやっていけるパッケージだと思ったのを強く記憶しています。

それまでは『西部警察』や『大都会』、『あぶない刑事』とか派手なアクションものの刑事ドラマにハマっていたんですけど、それとまったく違うテイストで、新しい刑事ドラマの幕開けを垣間見たというか、そこからすっかりハマりました」

なかでも魅力に感じたのは、主人公・杉下右京のキャラクターだという。

ヒデ:「知的で冷静沈着で、すべての難事件を独特の目線と角度で解決していく。こういう完璧な人間になりたいという憧れは強いです。でも一方で、意外とおちゃめなところがあったり、四角四面の堅物のようで“人間らしさ”もある。

犯人に対して時々『いい加減にしなさい!』と怒ったり、グワーッと感情が沸き上がるときがありますよね。あれが大好きです。ちゃんと血が通った刑事なんだな、人間なんだなと思う。やっぱり右京さんは自分にないものを持ちすぎていて憧れますね

そんなヒデにとっての“相棒”は、ともにコンビを組む相方のワッキー。過酷ながんの闘病生活を乗り越え、ことし約1年ぶりに舞台復帰した。

ヒデ:「僕はまさにコンビなので、本当に相方ありきです。右京さんと亀山さんとはまた違いますけど、本当にニコイチなんですよね、僕たちって。今回の相棒だと、僕が杉下右京、ワッキーは亀山さんでしょう。もちろんポテンシャルは全然違いますけれど、ちょっと自分たちを照らし合わせながら楽しめるドラマでもあるんです。

相方ががんを患って3年近く会えなかったとき、恥ずかしいんですけど本当に彼の大切さに気付かされたんですよね。自分にとっての相棒は、やっぱりワッキーだけだったんだなと痛感しました。

僕は相方に3年ぶりぐらいに会った時には、感極まってしまったんですけど、右京さんはどうだったんだろう。冷静でありつつも、胸中複雑な思いがあったんじゃないかな」

◆「亀山薫を相棒に戻したことには深い意味がある」

最新作『相棒season21』で久しぶりにコンビを組む右京と薫。

このコンビで印象に残っているエピソードを聞くと、ヒデは「どれもこれもが甲乙つけがたいんですけど」と前置きした上で、「右京撃たれる 特命係15年目の真実」(『season1』第11話)を挙げた。

ヒデ:「タイトルからネタバレ感を感じてしまいがちですが、もちろん大逆転、大どんでん返しがある話です。特命係が1週間でなくなるというところからはじまって、それぞれ次のステージが決まっていく中、右京さんがライフルによって狙撃されるんです。怪我を負って入院している右京さんの代わりに亀山さんが走り回り、まさに汗をかいて八面六臂の大活躍をするというストーリーです。

この話によって、亀山さんはなぜ特命係ができて、なぜそこに杉下右京がやってきたのかという真実を知るんですよね。『相棒』を見る上で非常に重要な話なので、ぜひ見ていただきたいです」

ヒデ:「あとは、『監禁』(『season4』第8話)というストーリー。

亀山さんが監禁されて、非常に緊迫感のあるストーリーが進んでいく一方、右京さんサイドでは結構ほのぼのとしたストーリーが展開されるんです。

同時進行で話が進んで、最終的に監禁された亀山さんを右京さんが救出するのですが、その展開がすごいんですよ。これは言わないでおきますけど、最終的に『なるほど』ということが待ち受けているので、ぜひ見てほしいですね」

「『相棒』を観ると、1本のミステリー小説を読んだ後のような爽快感がある」と語ったヒデ。最後に今後の作品に期待することを聞いてみると、こんな風に答えた。

ヒデ:「あの亀山薫を『相棒』に戻したことには非常に深い“意味”があるんだろうと思っています。

現代はあまりにも科学が進みすぎて、今まで起こらなかったいろいろな事件が起きはじめています。『本当にこんなことが将来起きるんじゃないか』と、自分たちも警戒したり、準備をしなきゃいけないというメッセージを感じるようなストーリーが、今後『相棒』でも見られるんじゃないでしょうか。

とにかくこの2人で新しいセカンドシーズンというか、想像もつかないような面白い展開を起こしてほしいですね

番組情報:『相棒season21』第2話拡大SP「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
2022年10月19日(水)午後9:00~午後10:09、テレビ朝日系24局

※動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)では、10月1日(土)から、杉下右京と亀山薫、『相棒』の原点ともいえる作品『相棒 pre season 相棒~警視庁ふたりだけの特命係』が無料配信中!ぜひこの機会に2人の最初の事件をご覧ください。さらに、『相棒』過去全シーズン&スペシャルドラマに加え、劇場版、配信オリジナルも配信中。

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