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カテゴリ:ちょっとだけものしりになろう
これはサンピエトロ寺院内(入ってすぐ右)にあるミケランジェロの 「ピエタ」像。 イタリア語でピエタは憐れみ、慈しみ、悲しみという意味合いがある。 イタリア人にピエタ!と言われたら、ご勘弁を!(ご慈悲を)という意味もある。 ミケランジェロが25歳のときに作った作品で、彼のサインが唯一 入って(聖母マリアの胸のたすき掛け)いるのでそれも注目。 聖母マリアもイエスキリストもはっとするくらいに美しい。 この作品は1972年5月に精神障害の人によってハンマーで 打撃を受け、かなり破損したのものをヴァチカンの方できれいに 修復している。その際にはオリジナルの大理石の破片が使われた。 ヴァチカン美術館に収められているレプリカがとても役立ったと ヴァチカン美術館の館長パオルッチ教授がお話していらした。 その後から、ピエタ像はガラス張りの向こうに収められているのだが、 1969年からローマに住んでいた家人に昔のピエタを覚えているか 聞いてみた。 「柵があったから、誰でも触ろうと思えば触れないこともなかった。」 ふうん、そうだったのか、やっぱり。ただ、見張りはいたらしい。 「昔はコロッセオも入場料がなかったし、サンピエトロ寺院もセキュリティ がなかったから並ぶこともなかったしね~!」と昔を思い出している。 追伸:ちなみにミケランジェロのピエタはこれに限らない。6歳で母を 亡くしたミケランジェロのピエタに対するこだわりは、彼が死ぬ直前まで 彫っていたロンダニーニのピエタ(ミラノのスフォルツァ城内博物館保存) にうかがえる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.16 15:18:22
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