カテゴリ:等身大の女
------------------------------ 何度もやめようと思うがやめられない男。 振られるまで最後まで。 ------------------------------ ★★★★☆(おっとり映画監督の映画の、おっとり性格の若い女性・・みにつまされます。 え?この映画みて、みにつまされない?それはダメね?!) 古厩さんの映画、自分はかなり好きです。 ああーっ、この間がもっと短ければいいのに!と何度も思わされるのだけど、 結局最後までちゃんと見ちゃって、ぼわんとした古厩ワールドにはまっている。 古厩さんが映画を作らないようになるまで見続けてしまうだろう。 この映画もまさにそんな感じ。 ** 性格がわるくてどうしようもない男なのに、 なにがよくて(何かがよいんでしょうね?)ずるずる付き合ってしまう彼女、 星野真里さん演ずるゆうこ。 彼のほうが、「じゃあな」というまで、自分からはやっぱり別れられない。 最後に涙がふりしぼり出ちゃっても、彼的には「うざい」で終了。 はい、そんなもんですよ。 (親にはないしょで、ヘタレ恋愛してください!) 短大時代のバイト先の店員の彼、とはじめて会った日に、したら、 あっさり「あ、オレ彼女いるんだわ」と。 あっそう・・そうだよね・・へえ・・ っていきなり、好感持ってしちゃった男が彼女話かよ! 短大卒業して、就職して事務OLになってもまだ付き合ってる。 5時で終わる仕事なので、5時から?あたし暇だよ。 「おまえさー、(オレがたまに行ってる)店の近所のスナックで働かね?」 と彼にいわれて、考えてみるといいつつも、やっぱり最後は「いいよ」で 許してしまう甘甘さ。 主体性なぞないんです。だって、彼が好きなので。 彼がいうなら、別にいいかなと。 いろんな人に言われるんです、ゆうこさん。 岩佐麻悠子さん演ずる彼のバイト先の店員「ゆうこさんって、いやっていえないんですね。」 佐々木すみ江さん演ずるスナックのママ 「あなた、おしり触られてて、なんでそのままにしとくの。 それがいいっていうんならしょうがないけどねぇ」 遠距離恋愛しているという、彼の本命がわからない。あたし、いつまでこんなことしてんだろ? そう思い始め、彼に 「あたし、スナックやめたいんだけど。(って言ったらダメっていわれるかな?)」 彼「別にいいんじゃん。」 とにかくあっさりしすぎてる遷り気で、世間をなめてかかっている男の相手はほとほと、 疲れるはずだけどやめられない。 しょうがない、彼のこと大好きだから。(言ったが最後かよ!) けれども、やらされて始めたスナックでの人間関係は、意外にも心地よく、 はじめは黒いワンピにパールのアクセをつけて、緊張しながら初出勤したわけですが、 年季のはいったママがやってる小さいお店で、 常連のお客さんたちはコットンのキャミでも、気にしないフレンドリーさでありまして。 辞めるといいつつ、これも断れない人の良さのせいか、しばらくお店は続けてしまう模様。 一度もお店のカラオケをソロでうたったことがないのに、 映画の最後はユーミンの「14番目の月」を歌う彼女。 (あなたいくつヨ?映画制作年の2005年ではないみたい。) ええ、ゆうこさん、歌ったら何かがふっきれたみたいです。 もやもや~がしばらく続くが、なんとかかんとか、吹っ切れる瞬間というのがあるもんです。 すごく気持ちいいいですよね、これは。 青空が急に開けたように、切り替わる心持ちのすがすがしさ。 もう一度やりなおして、みようじゃないの?あたし! さて、昔のおとこはほっといて、次に進みましょう! そんな映画です。この映画みて、みにつまされてネ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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