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2005年09月16日
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カテゴリ:クラシック音楽
今日のクラシック音楽』  永遠のマリア・カラス

1960年初頭にNHKの招聘で来日したイタリア歌劇団公演をTVで観て、オペラへと傾倒していったのですが、このブログでも何度も書いていますように、この時のマリオ・デル・モナコの「道化師」とシミオナートの「カヴァレリア・ルスティカーナ」を客席で聴けたことは、今でも私の大事な宝となっています。

その来日公演の大きな目玉演目が、モナコとテバルディの「アンドレア・シェニエ」であり、テバルディの「トスカ」でした。どちらもNHK音源のDVDで当時の舞台公演を観ることが出来ますが、何度観ても「アンドレア・シェニエ」の終幕の幕切れの2重唱、「トスカ」の「歌に生き、恋に生き」には鳥肌立って観ています。「歌に生き、恋に生き」の歌唱後の客席の興奮と熱狂ぶりは大変なものでした。確か15分間は拍手が鳴り止まず、テバルディも困惑している表情がありありと見えたものでした(DVDではそのところが割愛されています)。

そのテバルディと当時は人気を二分していたソプラノ歌手にマリア・カラスがいました。当時私はテバルディに夢中になっていてカラスの声をあまり聴いた覚えがないのですが、それから3年後くらいして大学生の頃にLP盤で「カルメン」を聴き、「トスカ」を経験して、「ノルマ」でぶったまげた思い出が残っています。

9/16

テバルディの声は美しく澄んでいて、「声」で勝負すれば間違いなくテバルディに軍配が上がると思います。片やカラスは、美しい声ではないのですが、潤いがあり、少し鼻にかかった声は魅力の一つでした。そして、カラスを語る時に必ず形容される言葉ー「激情」という感情表現の巧さは抜群でした。恐らく現在でも彼女の右に出る者がいないほど、演技力は抜群のものがあり、映像でなくてCDで聴いていても感情の入れ込みと、表現の多様性は容易に聴き取れる「激しさ」がありました。 この点ではテバルディをはるかに凌駕するソプラノでした。

ディ・ステファーノのカヴァラドッシ、ティト・ゴッビのスカルピア、デ・サバタ指揮の演奏・録音の「トスカ」は、今尚私の心を揺さぶる永遠の名演奏で、テバルディとはまた違った「トスカ」の魅力を聴かせてくれます。

9/16
(Naxosレーベル 8.110256 1953年録音 2枚組で2000円です)

トスカ

カラスの名唱をダイジェストのような形でリリースされているアリア集のCDがあります。時間のない時はこのCDを愛聴しています。

TOCE55183  9/16
(EMI原盤 東芝EMI TOCE55183 1954年ー1965年録音)

カラス

1 ハバネラ(恋は野の鳥)歌劇「カルメン」第1幕より
2 セビリャの城壁の近くに 歌劇「カルメン」第1幕より
3 わたしは夢に生きたい(ジュリエットのワルツ)歌劇「ロメオとジュリエット」第1幕
4 ある晴れた日に 歌劇「蝶々夫人」第2幕より
5 わたしのお父さん 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
6 お仲間の方々~気もはればれと 歌劇「夢遊病の女」第1幕より
7 亡くなった母を 歌劇「アンドレア・シェニエ」第3幕より
8 さようなら、ふるさとの家よ 歌劇「ワリー」第1幕より
9 春はめざめて 歌劇「サムソンとデリラ」第1幕より
10 さようなら、私たちの小さなテーブルよ 歌劇「マノン」第2幕より
11 ああ、そはかの人か 歌劇「椿姫」第1幕より
12 さようなら、過ぎ去った日よ 歌劇「椿姫」第3幕より
13 この柔らかなレースの中で 歌劇「マノン・レスコー」第2幕より
14 わたしの名はミミ 歌劇「ラ・ボエーム」第1幕より
15 今の歌声は 歌劇「セビリャの理髪師」第1幕より
16 清らかな女神よ 歌劇「ノルマ」第1幕より
17 私の生まれたあのお城 歌劇「アンナ・ボレーナ」第2幕より
18 苦い涙をそそいで(狂乱の場)歌劇「ランメルムーアのルチア」第3幕より
19 氷のような姫君の心も 歌劇「トゥーランドット」第3幕より
20 歌に生き、恋に生き 歌劇「トスカ」第2幕より

これ1枚からでもカラスの凄さがわかるお買い得アリア集です。

そのマリア・カラスが1977年の今日(9月16日)、フランス・パリで54歳の生涯を閉じています。

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今日の音楽カレンダー

1977年 没  マリア・カラス(ソプラノ)

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ともの『今日の一花』     白 彼岸花

9/16撮影地 大阪市長居植物園 2005年9月15日

彼岸花科 ヒガンバナ属

開花時期 9月中旬から9月下旬ごろ
原産地 中国

真っ赤な花を咲かせますが、この写真のように白い種類もありあます。今年はまだ赤い種類にお目にかかっていません。

田んぼの畦道や土手に多く見かけます。これはノネズミが畦道や土手に穴を開けるのを、彼岸花の毒性のある球根を植えることで防いだからという説があるそうです。

別名 「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)





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最終更新日  2005年09月16日 00時52分16秒
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