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カテゴリ:山野草
☆ウォーキングコースの道端で、淡い紫色の小さな唇形の花がさいているのを見つけました。花穂や花の形からシソ科の植物と考えて調べた結果、日本全土の山野の道端などに生えるシソ科イヌコウジュ属の1年草イヌコウジュのようです。ただ、同じシソ科イヌコウジュ属のヒメジソとよく似ているということなので、比較観察してみました。
☆葉の特徴ですが、イヌコウジュは葉が長楕円形で葉の鋸歯が浅く6~13対あるそうですが、ヒメジソは葉がひし形で葉の鋸歯が4~6対です。葉の形の特徴から、イヌコウジュと思われます。 ☆花の特徴ですが、イヌコウジュは淡紫色の小さな唇形花をたくさんつけ額の上唇の裂片の先端が鋭く尖るのに対して、ヒメジソは白や淡紫色の小さな唇形花をまばらにつけ萼の上唇の裂片の先はあまり尖らないそうです。萼の上唇の裂片の先端が鋭く尖っていることから、イヌコウジュと思われます。また、イヌコウジュは花序軸に毛が密生しているのに対して、ヒメジソは花序軸に毛が目立たないということなので、その特徴からもイヌコウジュのようです。 ☆イヌコウジュの花序のすぐ下の葉は広卵形になるそうですが、その特徴も確認できます。 ☆イヌコウジュの花のつくりは、萼が5裂、花冠は上唇が3裂し下唇は2裂、雄しべは4本で下の2本は葯がない退化した仮雄しべ、雌しべが1本です。 ☆イヌコウジュ(犬香需)の名は、花が漢方薬コウジュ(香需)の原料になるナギナタコウジュ(薙刀香需)に似ていますが見劣りすることや役に立たないことから名付けられたそうです。なお、イヌコウジュは腰痛に効く浴湯料として用いられるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.09.14 05:57:58
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