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カテゴリ:ジョッキー編
母は牝馬クラシック二冠馬ベガ。兄は日本ダービー馬アドマイヤベガ。これだけでも期待の大きさは十分にうかがい知れるだろうし、アドマイヤドンはそれに応えてデビューから無敗3連勝で朝日杯FSを優勝。最優秀2歳馬に選ばれ、将来もバラ色に包まれていた。
しかし巡り合わせが悪かった。同期はタニノギムレット、シンボリクリスエスら強豪がひしめき三冠すべてに出走したが、皐月賞7着、日本ダービー6着、そして菊花賞4着。これでも十分健闘だったはずだが、ダート路線へ急きょ方向転換。 盛岡競馬場で行われた第2回JBCクラシックに出走したときは正直、意表を突かれ驚きを隠せなかった。まったく想定外だったため、雑誌「テシオ」では一切触れることができず後悔することしきり。 1番人気はプリエミネンスに譲ったものの、中団キープから4角先頭。あとは後続を突き放す一方で7馬身の大差をつけて圧勝。それからアドマイヤドンはダートで快進撃を続けた。 安藤勝己騎手とコンビを組むようになったのは03年9月、エルムステークスから。安藤勝己騎手はその年3月、JRAの免許をついに取得。JRA所属後、わずか30日で高松宮記念をビリーヴで制してGIタイトルを獲得。あまりのスピードでGIを手にした安藤勝己騎手の手腕に改めて驚かされたものだった。 インタビュー中の安藤勝己騎手 南部杯はアドマイヤドンとコンビを組んで2戦目のことでした (安藤勝己騎手)まだ地方から中央へ行ったばかりで、騎乗馬がそれほどある訳ではなかった。そんな時にアドマイヤドンに乗せてもらったが、ダート馬に持っていたイメージが完全に覆された。それまでダート馬といえば筋肉質でごつく、フェートノーザンのようなパワータイプの印象が強かった。でもアドマイヤドンと出会って自分の価値観が変わった。 どのように変わったんですか アドマイヤドンは2歳で朝日杯を勝っているし、芝が合わなかった訳ではない。多分、芝を走っている馬でもダートを走らせたら、もっと走る馬が一杯いると思う。改めて競馬は奥が深いなぁって思った。 なるほど。現在、芝をメインに走って埋もれている競走馬がたくさんいるってことですね いや。それもあるけど、トップクラスで海外ダートのビッグレースに挑戦したら、もっといい競馬ができると思う。芝でスピードある馬がドバイとかアメリカへ行ったらおもしろいんじゃないかな。 今年、アドマイヤドン産駒がデビューしました たくさんおるみたいだけど、一杯活躍馬が出てほしいね。 芝とダート、どちら向きの子供になると思いますか どっちも大丈夫じゃないかな。これからが楽しみやね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月09日 09時44分23秒
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