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カテゴリ:カメラ、レンズ、写真
デジタルが台頭して、カメラといえばオートフォーカスが当たり前になっていた2001年に、
ニコンから、手動ピント合わせ(MF/マニュアルフォーカス)のFM3Aが登場している。 ベストセラーのFM2とFE2の後継という事で、 ニコンの中野さんと塚本さんにより開発されたけど、 結局はデジタルの台頭でFMシリーズとしては短命の、 5年で消えるカメラになってしまった。 そのFM3Aと運命を共にしたレンズに、 パンケーキレンズのAi45mmf2.8Pというのがある。 このレンズはFM3Aにマッチした金属製の鏡胴を持つ、 開放からよく写る薄型レンズとして、 ニコンの大下さんにより2000年1月から設計が開始されている。 大下さんは、名作のGN45mmf2.8へのオマージュもあり、 3群4枚のテッサー型を中心に検討。 やがて、エルマーと同じ一枚目の凸レンズの後ろに絞りを配して、 その凸レンズに開発したばかりの高屈折ガラスを使用した、 テッサー型のレンズが完成する。 それは、厚みが17mmで45cmまで近接が可能であり、 フジツボと呼ばれる独特のレンズフードを備えたレンズは、 発売当時には話題になったもののデジタルの台頭も目覚ましく、 セットで5万円近い値段に加えて5年ほどの生産期間だったので、 生産数は、それほど多くないと思われる。 ニューFM2に取り付けた、フジツボフード付きのAi45mmf2.8。 メッキの風合いも同じなのでピッタリの組合せだ。 テッサー型の弱点は、球面収差と像面の平たん性と言われるけど、 むしろレンズの構成枚数が少ないメリットの方が大きいかもしれない。 総じて辛口の描写で個人的には大好きなレンズ構成だ。 Aiニッコール45mmf2,8の作例(全て銀塩写真) 春になり、田んぼに水が張られている。 手前には稲の苗床が作られ、それを見守る案山子が一人。 いよいよ新緑も深くなり、田植えも完了。 何枚もの田んぼの上に5月の柔らかい風が吹き渡る。 植えられたばかりの田んぼの後ろの山は、大分緑が濃くなった。 今年の天候といえば、最初は良かったのだけど8月の長雨が辛かった。 田んぼに写り込んでいる背景も、稲の生育と共に消えて行く。 田んぼを見守る、案山子キッズ。 案山子キッズのお母さん案山子というところだ。 こちらは、案山子キッズのお祖母ちゃん案山子。 今年の春は、桜の開花が駆け足で進む暑い天候だった。 稲が植えられた八ヶ岳山麓の田んぼが清々しい。 農道脇にニョキニョキ生えているのが、 ここら辺ではハチクと呼ばれているタケノコ。 流石に、生だとエグみがあるけど、 普通のタケノコよりもアクが少なくて、 茹でて置けば色んな料理に使える。 北信ではネマガリタケだけど、 ここら辺ではハチクが春のお楽しみだ。 かなり育った奴でも、意外に柔らかいのも特徴。 トリプレットの発展型であるテッサー型は、 最後の接合レンズで像面の平たん性を改善しているけど、 これが球面収差やコマ収差を悪化させる要因にもなるらしい。 また、像面の平たん性を重視すると非点収差が発生しやすいので、 ここら辺の匙加減や使用目的を明確にして設計するのが腕の見せ所になる。 現時点でAi45mmf2.8Pは最新の国産テッサーであり、 連れ出せば、マニュアルフォーカスが真剣に被写体と対峙させてくれる。 このレンズには思い出があって、 行きつけだったカメラ屋さんがデジタルの台頭で、 カメラ機材は安売りの電気店で売られるようになり、 プリントの仕事も激減してしまったようで、ついに閉店するというので、 店頭に置いてあったのを、かなり割り引いた値段で譲って貰ったレンズだ。 まだリバーサルフィルムで真剣に写真を撮っていた頃は、 この店で機材を含めて色々とお世話になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.23 19:30:06
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