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百画遼乱 漫画語り

百画遼乱 漫画語り

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2023.04.15
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カテゴリ:漫画
昭和の漫画なので絵柄に時代を感じますが、その筋では有名な戦闘機乗りの漫画です。

戦闘機パイロットと言えば第二次世界大戦時の漫画を想像しますが、本作品の時代設定は冷戦時代です。ソビエト連邦が健在で、ドイツが東西に分かれた時代。世界が自由主義の西側陣営か共産主義、社会主義の東側陣営に分かれていた昭和後期くらいです。「スパイファミリー」は東西ドイツをモデルにした感じが見られますね。

主人公の風間シンは日本人ですが、孤児院で育ちがながらもアルバイトを掛け持ちして、パイロットの養成学校に通い、大手の大和航空に入社が決まり空を飛ぶという夢を叶えます。

そして同じ孤児院育ちの神崎と一緒に卒業旅行でパリに観光、酔いつぶれたシンは神崎に外泊証明書にサインしろと言われて、意識が曖昧ながらもサインをします。しかし、それは外人傭兵部隊の入隊志願書でした。

そしてシンはアスランという中東の砂漠の国で戦闘機パイロットとして3年という契約期間を生き残る為に戦いの日々を過ごします。

小説「巌窟王」をモデルにしたと聞いた記憶がありますが、秀逸な設定です。しかし、本作品の一番の見どころは物語よりも、作者が多国籍の戦闘機の本格的な航空戦を描いたことだと思います。

傭兵たちはアメリカ製、スウェーデン製、西ドイツ製、イスラエル製など様々な戦闘機に乗りますが、それを描き分けているのが凄いです。そしてドッグファイト(戦闘機同士の戦い)も丁寧に描かれてます。

そして、登場人物は多いですが、傭兵たちの生存率は低く主要なキャラが退場したりはざらです。砂漠空母との戦いでは多くのなじみのキャラが退場しました。

発進時のやり取りや、正規兵と傭兵の確執や兵器を補充する予算のやり繰りなどなど、紛争国の生臭さも描かれてますので、戦争映画が好きな人にはハマると思います。




物語も最後まで丁寧に描かれていますし、非常にいい終わり方でした。

初代のアニメは非常に評価が高いですが、リメイクのアニメは残念でした。神崎とリョウコが結婚(未遂に終わりましたが)はないだろうと、、予算が無いのは仕方ないですが、原作への愛がないのはいかがなものかと思います。









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最終更新日  2023.04.15 20:37:34
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