矢野薫 / "Heart Beat" / 版画、額装

Price120,000/税込132,000

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矢野薫は1980年代、サンフランシスコでカウンターカルチャーの残り香を嗅ぎ、ニューヨークではアートの前線に触れ、パリで「一版多色刷り」(One-plate multicolor printing)と呼ばれる版画技法に出会いました。一つの版だけで様々な色の変化を生み出す古い技法は、「必然」と「偶然」の中間に位置する、プリミティブな版画なのです。
そんな、忘れられたメソッドを使って、矢野は東京でコマーシャルな作品も創作しました。その後、故郷に戻り、秋月の「野鳥(のとり)」という地区に住むことになります。そこは野生の鹿がやってくるという、静かさと生き物の気配が残る場所です。
"Heart Beat"と題されたこの作品。少しいびつなハートには、矢野がたぐり寄せた森羅万象が詰め込まれていて、まるで緻密な刺繍のようでもあり、見飽きることがありません。happyとsadがパラレルな心の風景なのです。
(作家自身による手刷り作品ですので、紙面に緩やかなたわみが感じられます。)

矢野薫(Kaoru Yano)
1983年から1985年まで、20世紀に活躍した版画家のひとり スタンリー・ウィリアム・ヘイター (Stanley William Hayter / 1901-1988)が設立した”アトリエ17”で技術を学びます。
”アトリエ17”は伝説的な印刷工房。設立当初の1930年代には、銅版画家、アーティストとしても魅力の尽きなかったヘイターとの交流のためにピカソやミロ、カルダーやポロック、カルダー、ロスコ、といった前衛的なアーティストが出入りしたという空間。
幸運にもそこへ招き入れたられた矢野は、直接、版画家スタンリー・ウィリアム・ヘイター本人から「一版多色刷り=ヘイター法」その技術を学んでいます。


額装サイズ
676x522mm

From
Japan

版画 銅板