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中田ダイマル・ラケット賛 [いろいろ]

自分が1960年代にアニメや特撮とともによくみてたのが
いわゆるお笑い番組だった。

藤山寛美さんの松竹新喜劇
岡八郎さんや花紀京さんの吉本新喜劇
大宮敏充さんのデン助劇場
そして寄席や公開放送型の番組
(「スチャラカ社員」「お笑い三人組」等々)
など
とにかくなかなか愉しいものが多かった。

そんな中で自分が特に印象の強かった方の一組に
漫才の中田ダイマル・ラケットさんがいた。
たださすがにそのときの内容まではもう記憶にないが、
とにかくその漫才に笑い転げてた記憶だけは鮮明に残っている。

そのダイマル・ラケットさんの映像がじつは残っている。
ただ自分がいろいろとみていた60年代ではなく
あまり漫才をみなくなっていた1977-1981年までのものだった。
そのDVDは「漫才の殿堂」というもの。

で、久しぶりにみたダイマル・ラケットさん。
「はじめてカラーでみた!」
がまず第一印象。そして
「ダイマル師匠お痩せになられたなあ」
が第二印象だった。

あとで知ったことにじつは痩せたのがほんとうのお姿で
60年代の丸々とされていた頃のそれは
じつは投薬をされていた関係だったらしいとのこと。

そして第三印象、それは
「やっぱりおもしろいわ」
だった。

たしかに今のそれとは違うし
当時ほど笑い転げるようなことはないけれど
何度見てもおもしろいところはおもしろい。

ふつう漫才をみると何回かみると面白くなくなるのですが
ダイマル・ラケット師匠のそれはそうならない。

そんな中でいちばん面白かったのが1978年に収録されたもの。
ここでのダイマルさんの酔っぱらいとラケットさんの運転手のかけあいは
今の若い方がみてもかなり面白くうつるのではないだろうか。

それにしてもこの話はおもしろい。
というよりこれだけよく隙なく聞きやすく
しかもこちらの聞くリズムをつかんでいるような話し方で
間髪入れずに話が流れていくのには
さすがだなあとあらためて感心。

おそらく自分がよくTVでみていた時代もこういうかんじで…
というより、よりガンガンにやっていたんだろうなあと。
だとしたらそりゃ面白くないわけがないし
いいものを当時はみさせていただいていたのだなあと
ちょっとありがたい気持ちももったものでした。

そしてダイマルさんが亡くなる一年前の舞台でこのDVDは終わる。
当時67才だったダイマルさんはたしかにみてくれは健康に陰りがみえるものの
話し出すと急に若返ったように元気になり
みてくれもみるみるうちに健康そうになっていった。

この方ほんとうに漫才が好きだったんだなあ、というより、
漫才が服着て歩いていたような人だったんだなあと思ったものでした。
もっともそう思うのもラケットさんあればこそでして、
本当に素晴らしいコンビだなとあらためて痛感してものでした。

ただひとつ気になったのは
60年代のダイマルさんがよくやっていた
喉を「クックック」と鳴らす笑い方。
あれがまったく聞かれなかったのはちょっと残念。

自分は当時この喉の鳴らし方を真似るため
数日間練習して出来るようにしたものでした。

でも60年代は60年代
70年代は70年代ということでこれもOKかなと思っています。
因みに来年(2011)はダイマル・ラケット結成70周年とのこと。

そのときはあらためて偉大なるこのコンビに乾杯です。

nd.jpg

(追加)

今気づいたのですが
ダイマル・ラケットさんの漫才は登場後いきなり本題に入る。
「ようこそいらっしゃいました」とか「どーもー」とかもない。
だけど何の違和感もない。
ただみていると
別にそういう素振りとかはないのだけれど
舞台に登場しマイクに立つまでのご両人のお姿が
もう「ようこそいらっしゃいました、でははじめましょうか。」
という雰囲気をすでにこちらに与えているような
そんな気がした。

こういうところもこのコンビのまた味なのかもしれません。
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