2022.06.27
安川加壽子の生誕100年記念CD・書籍を刊行したピアニストの青柳いづみこによるコンサートが開催!
教則本『メトードローズ』等フランスのメソードの紹介やドビュッシーの楽譜校訂でも知られ、偉大なピアニストであり教育者であった安川加壽子は、2022年に生誕100年を迎える。
幼いころから彼女に師事した青柳いづみこは、『蘇る、安川加壽子の「ことば」』(音楽之友社より2022年4月刊行)を編集・執筆。また、安川加壽子が発表会で生徒たちに弾かせていた曲が集められたCD『昔の歌 安川加壽子門下生発表会』(ALM)も2022年10月に発売される。
続きを読む
CDと書籍の刊行を記念して、2022年9月24日にHakuju Hallにてコンサートが開催される。14時開演の昼公演は、「安川加壽子生誕100年に寄せて(子どもたちのための発表会プログラムより)」と題され、青柳いづみこのピアノ・ソロによって、ドビュッシーの「アラベスク第1番」やクープラン、ピエルネ等の小品が演奏される。18時開演の夜公演では、青柳いづみこのソロに加え、高橋悠治を迎えて4手連弾でビゼーやドビュッシー、モンポウの作品が披露される。
インタビュー「フランスのピアノ文化を日本へ…生誕100年の安川加壽子を門下・青柳いづみこが語る」では、安川加壽子の発表会について「年1回、いつもクリスマスの頃でしたが、銀座のヤマハホールで発表会がありました。先生は舞台袖に立っていらして、生徒が弾き終わって戻って来ると、『良く弾けましたね』と言ってプレゼントをくださるんです。それがマフラーなどとても素敵なものなので、毎年楽しみでした」と振り返った青柳いづみこが、記念コンサートで奏でる恩師との思い出の作品を奏でる。
演奏会情報
青柳いづみこ CD・書籍刊行記念コンサート
関連する記事
-
牛田智大「音の記憶を訪う」 #1 連載開始にあたって。そしてポーランドの住まいの...
-
ヴィキングル・オラフソン〜ストリーミング時代の人気ピアニストが考えること
-
ルイサダにきく 若いピアニストの指導哲学〈前編〉過去を振り返ること、感受性の確立
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.05.14
追悼フジコ・ヘミング~そのピアニズムを生んだ師弟関係と、人柄が偲ばれるエピソード
2024.05.14
「利口な女狐の物語」〜「ごんぎつね」に似てる? ヤナーチェクが伝えたかったことと...
2024.05.10
ショパンの「雨だれ」はここで生まれた? マヨルカ島へ美が生まれた暮らしを探す旅
2024.05.09
『レコ芸』歴代編集部員が選ぶ 心に刺さった批評#7 カントロフの衝撃が蘇る言葉の...
2024.05.08
オペラのヒロインはなぜアンチヒーローに恋するのか 時代背景や原作から読み解く
2024.05.07
『レコ芸』歴代編集部員が選ぶ 心に刺さった批評#6 プレヴィンの評価に我が意を得...
2024.05.06
ベートーヴェン《月光》の献呈相手ジュリエッタのことを友人に綴った手紙
2024.05.05
ピアニストにとっての調律師の存在。そしてシューベルトの音楽と「感情」について